管理栄養士の過去問
第35回
午後の部 問132

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問題

第35回 管理栄養士国家試験 午後の部 問132 (訂正依頼・報告はこちら)

入院2日目の敗血症患者の病態と栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 基礎代謝は、亢進する。
  • 体たんぱく質の異化は、抑制される。
  • 血糖値は、低下する。
  • 糸球体濾過量は、増加する。
  • 静脈栄養法は、禁忌である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は(1)

敗血症とは、何らかの細菌やウイルスに感染する事によって全身に様々な影響がおよび、心臓、肺など体の重要な臓器の機能が障害(臓器不全)される病気の事です。

また、炎症が全身に広がる事で局所的な症状のみではなく、体温の異常な上昇や低下、心拍数の上昇、呼吸数の増加、白血球の異常な増加や減少といった症状が現れます。

1.(正)

基礎代謝は、亢進すると言われています。

2.(誤)

体たんぱく質の異化は、亢進すると言われています。

3.(誤)

血糖値は、上昇すると言われています。

4.(誤)

糸球体濾過量は、減少すると言われています。

5.(誤)

症状に応じて、経腸栄養法や静脈栄養法を選択します。

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02

正解は「基礎代謝は、亢進する。」です。

選択肢1. 基礎代謝は、亢進する。

正しい答えです。

敗血症では、細菌等の感染が原因となり、全身あらゆるところで炎症反応がみられます。

そして、臓器や組織などの至る所で、正常に機能しなくなるなどの症状がみられ、ストレスがかかるため、基礎代謝は亢進します。

選択肢2. 体たんぱく質の異化は、抑制される。

間違いです。

細菌感染することにより、ストレスがかかるため、体たんぱく質の異化は亢進します。

選択肢3. 血糖値は、低下する。

間違いです。

細菌感染することにより、ストレスがかかるため、血糖値は上昇傾向になります。

選択肢4. 糸球体濾過量は、増加する。

間違いです。

組織や臓器などが正常に機能しなくなることから、血流も悪くなるため、糸球体濾過量は減少します。

選択肢5. 静脈栄養法は、禁忌である。

間違いです。

静脈栄養法は、敗血症の際に選択される栄養法の1つです。

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03

正解は【1】です。

◯(1)基礎代謝は亢進します。
敗血症では、発熱・ショックなど激しい症状を呈します。
また、呼吸や心拍も上昇するため、基礎代謝は亢進します。

×(2)体たんぱく質の異化は亢進します。

×(3)血糖値は上昇します。

×(4)糸球体濾過量は減少します。
循環血液量が減り、さらに腎障害も加わり尿量が減少します。

×(5)敗血症では経腸栄養剤を優先しますが、静脈栄養法は禁忌ではありません。

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