管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問1
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
高血圧対策として、社員の食塩摂取量の減少を目指した取組を行うことになった。社会的認知理論の構成概念と、それを活用した取組の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 結果期待 ――― 社員食堂の定食を、全て減塩メニューに変更する。
- 観察学習 ――― 減塩によるメリットを、社員食堂の卓上メモで周知する。
- 自己制御 ――― 減塩によって高血圧が改善した社員の体験談を、社内ウェブサイトに掲載する。
- 自己効力感 ―― 減塩醤油の試供品を配布し、家庭で使ってもらう。
- 観察学習 ――― 血圧の記録表を、社員全員に配布する。
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この過去問の解説 (3件)
01
社会的認知理論についての問題です。
相互決定主義における、「環境要因への介入」です。
行動によって得られるメリットを感じさせることは、「結果期待」にあたります。
他者の成功体験から自己効力感を高める方法は、「観察学習」にあたります。
正しい組合せです。
行動を起こすことが出来るという気持ち=「自己効力感」を高める方法になります。
記録をつけるような方法は、「自己制御」にあたります。
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02
社会的認知理論は、バンデュラーが提唱しました。
人間の行動を「個人の要因」「個人を取り巻く環境」「自己および他者の行動」の相互関係の中でとらえることにより説明した、広範な理論のことです。
社員食堂の定食を、全て減塩メニューに変更することは相互決定主義にあたります。
相互決定主義とは、行動が個人の認知能力や環境と相互に結びつき影響しあっていることです。
食堂の定食を、全て減塩メニューに変更することは、結果期待にあたります。
結果期待とは、自分の行動から生まれる期待のことで、結果期待が高いほど、実行に移しやすいです。
減塩によって高血圧が改善した社員の体験談を、社内ウェブサイトに掲載することは、観察学習にあたります。
観察学習とは、手本となる人の行動を観察することにより、学習者自身の行動に変化が生じる過程をいいます。
直接経験を伴わないことから、代理学習、代理体験ともいわれます。
正しい組合せです。
自己効力感とは、自分がこれからやろうとすることをどの程度実行できると思っているか、という自信のことで、セルフ・エフィカシーともいわれます。
血圧の記録表を、社員全員に配布することは自己制御(セルフコントロール)にあたります。
自己制御(セルフコントロール)とは、ゴール設定セルフモニタリング、自己強化など、学習者の望む方向にコントロールできることです。
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03
社会的認知理論には「行動要因」「個人的要因(認知)」「環境要因」の3つにより構成されています。
相互決定主義にあたります。
結果期待とは自分の行動から生まれる結果への期待のことです。
結果期待にあたります。
観察学習とは成功例を観察することにより、行動に変化が生じることをいいます。
観察学習にあたります。
自己制御は目標のために自分の行動を制限することをいいます。
正しいです。
自己効力感とはこれからやることに対してできるという自信をいいます。
自己制御にあたります。
社会的認知理論について理解しておきましょう。
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