管理栄養士 過去問
第39回
問1 (午前の部 問1)

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問題

管理栄養士試験 第39回 問1(午前の部 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

疾病の自然史と予防手段の適用段階に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 一次予防は、発症前期において行われる。
  • 一次予防の例に、がん患者への就労支援がある。
  • 二次予防は、感受性期において行われる。
  • 二次予防の例に、予防接種がある。
  • 三次予防の例に、腎不全患者への人工透析がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

疾病予防についての問題です。一次〜三次予防までに分類され、

一次予防:発症予防

二次予防:早期発見・早期治療

三次予防:悪化予防と復帰支援

となります。段階ごとの具体例について問われているので、当てはまるものを選択します。

選択肢1. 一次予防は、発症前期において行われる。

不正解です。

一次予防は発症前に行われる措置であり、発症前期に行われるのは二次予防にあたります。

選択肢2. 一次予防の例に、がん患者への就労支援がある。

不正解です。

就労支援は社会復帰支援なので、三次予防にあたります。

選択肢3. 二次予防は、感受性期において行われる。

不正解です。

疾病予防においての感受性期とは、疾病に罹患しやすいある特定の状況の時期を指します。乳幼児・高齢者等が免疫力の未発達・低下により疾病に罹患しやすい、等が例として挙げられます。

選択肢4. 二次予防の例に、予防接種がある。

不正解です。

予防接種は疾病発生前の対策であり、一次予防にあたります。

選択肢5. 三次予防の例に、腎不全患者への人工透析がある。

正解です。

三次予防は重症化予防と復帰支援です。腎不全患者に対する人工透析は重症化予防にあたります。

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02

予防手段の適応段階は一次~三次に分類されます。

 

一次予防:健康増進と特異的予防(特定の病気の予防)のことです。

二次予防:疾病の早期発見と早期治療のことです。

三次予防:疾病の再発、生体機能やQOLの低下の予防のことです。

 

選択肢1. 一次予防は、発症前期において行われる。

不正解です。

二次予防は、発症前期において行われます。

選択肢2. 一次予防の例に、がん患者への就労支援がある。

不正解です。

三次予防の例に、がん患者への就労支援があります。

選択肢3. 二次予防は、感受性期において行われる。

不正解です。

一次予防は、感受性期において行われます。

 

選択肢4. 二次予防の例に、予防接種がある。

不正解です。

一次予防の例に、予防接種があります。

選択肢5. 三次予防の例に、腎不全患者への人工透析がある。

正解です。

三次予防の例に、腎不全患者への人工透析があります。

 

参考になった数5

03

疾病は進行段階と段階に応じた対策で分類されます。

 

予防段階一次予防二次予防三次予防
目的

健康増進

特定疾患の発言防止

早期発見・早期治療

機能障害防止

リハビリテーション

段階疾病前段階(感受性期)疾病段階(前期)疾病段階(後期)

 

選択肢1. 一次予防は、発症前期において行われる。

不正解です。

一次予防は発症前段階で行われます。発症前期は二次予防です。

選択肢2. 一次予防の例に、がん患者への就労支援がある。

不正解です。

就労支援は三次予防です。

選択肢3. 二次予防は、感受性期において行われる。

不正解です。

感受性期は一次予防において行われます。

感受性期とは、疾病にかかる可能性がたかい時期を指します。(免疫力が未発達または低下している乳幼児や高齢者など)

選択肢4. 二次予防の例に、予防接種がある。

不正解です。

予防接種は一次予防にあたります。

二次予防には特定保健指導や健康診断などがあります。


 

選択肢5. 三次予防の例に、腎不全患者への人工透析がある。

正解です。

人工透析は機能障害防止(悪化防止)になるため三次予防です。

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