ケアマネの過去問
平成27年度(第18回)
保健医療サービス分野 問38

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この過去問の解説 (3件)

01

1:介護保険の給付対象ではありません。市町村が行なう日常生活用具給付等事業に該当します。

2:逆流防止のために、膀胱より低い位置にするようにします。

3:設問の通りです。

4:体調などによってインスリンの効き方は違ってきます。場合によっては低血糖になることもあるので意識レベルの変化には注意が必要です。

5:シャントに強い圧力を与えてはいけません。反対側で行ないます。

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02

正解は2・3・4です。

1 不正解→吸引機は「医療機器」になるため介護保険の対応外です。
「障害者総合支援法」の地域支援事業の中の日常生活用具給付等事業の「たんの吸引機の購入」が該当します。対象者は障害者(児)、知的障害者(児)、精神障害者、難病患者等であって、日常生活用具を必要とする方です。実施主体は市町村で、利用者負担も市町村の判断によります。


2 正解→蓄尿バックが膀胱よりも上に来ると、尿が逆流して尿路感染の原因となります。また、床についても排尿チューブから感染して尿路感染の原因となるため、膀胱よりも低くなおかつ床にはつかないようにしておく必要があります。


3 正解→肺では横隔膜や呼吸補助筋などの呼吸筋の働きにより、外気から酸素を取り込んで静脈血を酸素化し、静脈血中の二酸化酸素を体外に排出して呼吸(外呼吸)を行っています。通常は呼吸中枢の調整により呼吸筋が自発的に作動して自発呼吸を行っていますが、呼吸に関与する中枢・末梢神経障害、呼吸筋障害、呼吸器疾患などのため、呼吸の機能が維持できない場合に人工的に呼吸を行うことを人工呼吸といいます。
人工呼吸器は器械的に人工呼吸を行う装置です。換気手段の種類には、気管挿管、気管切開、マスク換気(鼻マスク・顔マスク)があります。


4 正解→糖尿病でインスリンの投与などを受けている人が糖質の少ない食事をしたり、食事が遅れたり、食事をしなかったり、激しい運動をすると血糖値が下がりすぎて低血糖症を起こします。交感神経刺激症状として、発汗、不安、動悸、頻脈、手指振戦、顔面蒼白などがみられます。さらに重くなると、中枢神経のエネルギー不足として、頭痛、眼のかすみ、空腹感、眠気(生あくび)などが生じます。それよりも重くなると意識レベルの低下、異常行動(せん妄)、痙攣などが混在し、こん睡となります。特に高齢者の低血糖による異常行動は認知症と間違われやすいので注意が必要です。


5 不正解→下記参照
透析導入の対象者の場合、自己管理として生活上制限しなければならないことがたくさんあります。

Ⅰ. 水分制限、厳密な体重コントロール
Ⅱ. K(カリウム)、Na(ナトリウム)、P(リン)の摂取制限
Ⅲ.服薬の管理
Ⅳ.シャント管理
○シャントをつまらせない
・シャント側の腕では手枕しない
・シャント側の腕には腕時計はしない
・シャント側の腕にはバックはかけない
・シャント側の腕を叩かない
・シャント側の腕で血圧測定をしない
○シャントの血流を自分で確かめる
・シャント部の3・4㎝上のところに指をあてて血流を触れる
・シャント部に耳をあて、血流の流れる音を聞く
○感染や出血を起こさない
・シャント側の腕をぶつけないよう気をつける
・シャント側の手指の清潔に気をつける
・シャント部を毎日観察する

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03

正解は 2、3、4 です。

1 介護保険の給付対象ではありません。
  市町村の地域支援事業の内の、日常生活用具給付等事業に該当し、こちらから給付されます。

5 シャントに強い力を加えるのは禁忌とされています。
  血圧測定などにより動脈を圧迫すると血液の流れが途絶え、閉塞してしまう危険性があるからです。

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