ケアマネの過去問
平成27年度(第18回)
保健医療サービス分野 問39
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
ケアマネジャー試験 平成27年度(第18回) 保健医療サービス分野 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
感染予防について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 手洗いでは、指先、指の間、親指、手首を洗い忘れないようにすることが基本となる。
- 手指消毒の方法としては、流水、石けん、アルコール製剤等によるものがある。
- あらゆる人の血液、体液、分泌物、排泄物、創傷のある皮膚、粘膜には感染性があると考えて取り扱うのが、標準予防策の基本である。
- ノロウイルス感染者の嘔吐物の処理の際は、汚染した場所をアルコールで消毒すればよい。
- 手袋の使用後は、手指の消毒の必要はない。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
4 汚染された場所やその周囲を0.5%次亜塩素酸ナトリウムで拭き取り、消毒します。
5 手袋をしているからといって、必ずしも安全だとは限りません。手袋を外した後も手洗いを行い、手指消毒を行うのが望ましいです。
参考になった数15
この解説の修正を提案する
02
感染予防策の基本的な考え方にスタンダードプリコーション(標準予防策)があります。
スタンダードプリコーションは血液、体液、分泌物(汗を除く)、排泄物など病原体を伝播する危険性があるものすべてを感染媒体とみなして対応します。これらを取り扱うときにはディスポーサブル手袋を装着します。救急外来などではこのほかに、ガウン、マスク、キャップ、ゴーグルなども使用します。
スタンダードプリコーションを実施するうえで手洗いは基本であり、重要です。
1 正解→手洗いでは、指先、指の間、親指、手首は手洗いミスの発生個所であるため、特に気をつけて洗います。
2 正解→手指の消毒方法には
①洗浄法(スクラブ法)→消毒薬を約3ml手に取りよく泡立てながら洗浄する(30秒以上)。さらに流水で洗い、ペーパータオルで拭き取る。
②擦式法(ラビング法)→エタノール含有消毒薬を約3ml、手に取りよく擦り込み、(30秒以上)乾かす。
③擦式法(ラビング法)→ゲル・ジェルによるもの→エタノール含有のゲル・ジェル消毒薬を、約2ml手に取り、よく擦り込み(30秒以上)、乾かします。
④清拭法(ワイピング法)→エタノール含浸綿で拭き取る。
3 正解→上記スタンダードプリコーション参照。
4 不正解→ノロウィルスに感染した人の便や嘔吐物を処理した後に手についたウィルスが口から取り込まれて感染します。
処理する人はウイルスを吸い込まないようにマスクをします。ウイルスがつかないようにビニール手袋をします。目に入らないように眼鏡があればつけるのも有効です。嘔吐物や排泄物を雑巾等でしっかり拭きとり、ビニール袋に入れてしっかり密閉して処分します。
床などウイルスがついた場所は200倍に薄めた家庭用漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムの原液を0.02%に薄めたもの)で拭きとります。
衣類はそのまま洗濯機で洗わずに、85度以上の熱湯で1分以上消毒してから洗濯しましょう。
ちなみに、蓋つきのバケツにウイルスのついた衣類を入れて、沸騰させたお湯(90度以上)を衣類の上から入れて(衣類の2倍ぐらいのお湯の量)蓋をすると殺菌できます。
汚染物を処理したあとは、もちろん手洗い・うがいをしましょう。
5 不正解→手袋を使用しても、手袋に見えないぐらい小さな穴があいていたり、使用中に破けたり、手袋を外す時に手を汚染することがあるため、外した後の手洗いと消毒は必要です。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
03
4:汚染した場所は0.5パーセントに希釈した、次亜塩素酸ナトリウムで消毒を行ないます。ノロウィルスは感染力が強いため、アルコールでは不十分です。
5:汚染した手袋は正しく処分し、すぐに手を洗って消毒を行なうのが衛生管理の基本です。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
前の問題(問38)へ
平成27年度(第18回)問題一覧
次の問題(問40)へ