ケアマネの過去問
平成30年度(第21回)
保健医療サービスの知識等 問34

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問題

ケアマネジャー試験 平成30年度(第21回) 保健医療サービスの知識等 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述について正しいものはどれか。3つ選べ。
  • BMI(Body Mass Index)が18.5以上の場合は、肥満とされる。
  • 喫煙は、心疾患のリスクを高める。
  • 多量の飲酒習慣は、脳卒中のリスクを高める。
  • 骨粗鬆症の予防には、運動は効果がない。
  • 大腿骨頸部骨折の予防には、ヒップ・プロテクターも効果がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.✖️ BMIの指標では25以上を肥満としています。18.5未満は低体重です。

2.◯ 問題の通りです。肺がんやCOPDのリスクも高くなります。

3.◯ 問題の通りです。様々な疾患のリスクとなります。

4.✖️ 骨の強化等効果があるとされています。

5.◯ 装着していれば、転倒の際の外部衝撃を軽減できます。

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02

1.✖️
BMIが18.5未満の方は「痩せている」という判定になります。
BMIが18.5~25未満の方は「標準の範囲内」です。
BMIが25以上の方は「肥満気味」という判定になります。

BMIが25以上になると、肥満度を1~4で判定されます。

2.◯
喫煙のリスクは、よく知られている肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクだけだけではありません。喫煙が心臓に及ぼすリスクのメカニズムは、血流不全が起きることに起因します。それは、ニコチンが交感神経を刺激して血管を収縮させることで血液の流れが悪くなるという点、また、心拍数や血圧が上昇することで心臓や血管への負荷がかかる点です。ニコチンや一酸化炭素が動脈硬化を促進することで、虚血性心疾患が起きる可能性が生じます。これらのことから、喫煙は心臓病のリスクを高めると言えます。

3.◯
多量の飲酒習慣は様々な疾患のリスクとなります。具体的には、肝炎や脂肪肝、肝硬変、口腔がんや咽頭がん、食道がん、肥満、糖尿病、高血圧や認知症などです。
認知症に関しては、大量飲酒者には脳萎縮が高い割合でみられることから認知症のリスクを高めることが知られています。

4.✖️
骨粗しょう症の予防では食事療法と運動療法が用いられます。食事療法ではカルシウムやビタミンDを多く含む食品の摂取が大切です。カルシウムは骨の形成に、ビタミンDは骨の強化のもとになります。ビタミンDの合成のためには運動が効果的です。運動することで骨に刺激を与えることに加え、日光に当たることで体内のビタミンDの合成が促されます。
すなわち、骨粗しょう症の予防では骨の形成と強化に必要な栄養分を摂り、日光にあたりながら(もしくは日中のうちに)骨に刺激が加わるような運動をするのが効果的と言えます。

5.◯
ヒッププロテクターは転倒時に股関節を外力から守ることで大腿骨頚部骨折を防止する物です。これは転倒時に股関節の外側の大転子部を打撲することで起きる大腿骨頚部骨折が起きないようにするという、骨折に至る経緯を根拠として作られています。

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03

正解は2、3、5です。

1、BMIの基準は18.5未満で低体重(痩せ型)、18.5〜25未満で普通体重、25以上で肥満となっています。

2、一日喫煙量が多いほど心疾患死亡率が高いという報告があります。

3、国立がん研究センターなどが行っている「多目的コホート研究(JPHC研究)」では「日本酒にして1日平均3合以上の飲酒をする人は、時々飲酒する人(月に1〜3回)と比較して1.6倍脳卒中になりやすい」と報告しています。

4、骨粗鬆症の予防は、食生活の改善と運動習慣を持つことです。

5、ヒッププロテクターは股関節の外側に位置するため、大腿骨頸部骨折を予防する用具と考えられます。

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