ケアマネの過去問
令和2年度(第23回)
保健医療サービスの知識等 問32

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問題

ケアマネジャー試験 令和2年度(第23回) 保健医療サービスの知識等 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

褥瘡について適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 褥瘡とは、体外からの圧力による皮下の血流障害により、細胞が壊死してしまう状態をいう。
  • 半座位や座位では、肩甲骨部には発生しない。
  • 発生要因には、病気や加齢による身体組織の耐久性低下がある。
  • 同一部位への長時間にわたる圧力を減少させるためには、体圧分散用具を用いるとよい。
  • 指定介護老人福祉施設において、褥瘡マネジメント加算は算定できない。

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この過去問の解説 (4件)

01

1. 正答。日本褥瘡学会では、「身体に加わった外力は骨と皮膚表層の間の南部組織の血流を低下、あるいは停止させる。この状態が一定時間持続されると組織は不可逆的な阻血性障害に陥り褥瘡となる」と定義されています。つまり、外力によって組織の血流が阻害され、細胞が壊死してしまうというのは正しいです。

2. 誤り。褥瘡は骨突出部に継続的な外力が加わることで生じます。座位であっても肩甲骨部に持続的な圧迫やズレが生じると褥瘡の発生が考えられます。

3. 正答。褥瘡の要因には組織の機械的変形も影響を及ぼします。そのため、加齢による身体組織の耐久性低下も発生要因になると考えられます。

4. 正答。褥瘡予防・管理ガイドラインでは、褥瘡の発生を防ぐために体圧分散用具を使用することが推奨されています。エアマットレスや体圧分散クッションなどが用いられます。

5. 誤り。褥瘡マネジメント加算は、入所者の褥瘡発生を予防する取り組みを評価する加算です。対象となるのは介護老人福祉施設、介護老人保健施設、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護です。

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02

正解は、1、3、4です。

1 ○

褥瘡とは、床ずれともいわれ、

体の外側から圧力がかかることで、

皮下の血流が悪くなり、

細胞が壊死に近づいていく状態をいいます。

2 ×

褥瘡ができやすい部位は、

体位にもよりますが、

骨が飛び出している部位です。

仙骨部や大転子部、踵骨部、

肩甲骨部などが褥瘡の好発部位として挙げられます。

3 ○

褥瘡の発生要因としては、

皮膚への持続的な圧迫、

皮膚への摩擦やズレ、

身体の不潔と皮膚の湿った状態、

全身状態の低下に大別できます。

要介護者は、

病気や加齢に伴って全身状態が低下し、

全身の組織の耐久性も低下していることが多いです。

4 ○

褥瘡の発生要因の一つである、

同一部位への圧迫を除去する方法の一つとして、

体圧分散用具を使用します。

5 ×

褥瘡マネジメント加算は、

入所者の褥瘡発生を予防するために設けられました。

地域密着型介護老人福祉施設、介護老人保健施設、

介護医療院、看護小規模多機能型居宅介護で

加算することができます。

指定介護老人福祉施設においても同様です。

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03

1:問題の通りです。褥瘡とは、体外からの圧力による皮下の血流障害により、細胞が壊死してしまう状態を指します。
2:半座位や座位でも、背中をもたれかかることによって肩甲骨が圧迫され、褥瘡が発生することがあります。
3:問題の通りです。発生要因には、病気や加齢による身体組織の耐久性低下があります。
4:問題の通りです。同一部位への長時間にわたる圧力を減少させるためには、体圧分散用具を用いることとされています。
5:要件を満たせば、褥瘡マネジメント加算を算定することが可能です。
褥瘡マネジメント加算⇒多職種が共同して褥瘡ケア計画を作成するなどの基準に適合し、継続的に褥瘡管理を行っている場合に、3か月に1回を限度として算定することができます。

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04

1.〇
褥瘡とは、寝たきりなどによって体重で圧迫されている場所の血流が悪くなることで皮膚の一部が赤い色を帯びたり、傷が出来てしまうことです。

2.×
半座位や座位でも、尾骨部、背部に褥瘡は発生します。

3.〇
発生要因は、圧迫や摩擦、蒸れ、病気や加齢で栄養不足となり、抵抗力や治癒力の低下し、身体組織が弱くなることで褥瘡になりやすくなります。

4.〇
問題文通りです。

5.×
褥瘡マネジメント加算とは、褥瘡発生を計画的に管理することで算定される加算です。対象サービスは、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、介護医療院、看護小規模多機能型居宅介護です。

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