ケアマネの過去問
令和2年度(第23回)
保健医療サービスの知識等 問31

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問題

ケアマネジャー試験 令和2年度(第23回) 保健医療サービスの知識等 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

食事について適切なものはどれか。3つ選べ。
  • 摂食・嚥下プロセスの口腔期では、視覚、触覚、嗅覚の認知により、無条件反射で唾液が分泌される。
  • 摂食・嚥下プロセスの咽頭期では、咽頭に食塊が入ると、気道が閉じられて食道に飲み込まれる。
  • 食事の介護のアセスメントでは、摂食動作ができているかを確認する。
  • 食事の介護のアセスメントでは、食欲がない場合には、痛み、口腔内の状態、服薬状況などを確認する。
  • 医師は、食事の介護のアセスメントに関わる必要はない。

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この過去問の解説 (4件)

01

摂食・嚥下プロセスは以下の通りです。
第1期 先行期(認知期)
視覚、触覚、嗅覚などによって、食べ物を認知すること。無条件で唾液が分泌されます。

第2期 準備期
食べ物を口に入れ、咀嚼し、唾液と混ざってペースト状の食塊となり嚥下しやすくなります。

第3期 口腔期
舌を口蓋に押し付け、食塊を喉に送り込みます。

第4期 咽頭期
気道を閉じ、食塊を咽頭から食道へ送ります。

第5期 食道期
食塊を食道から蠕動運動で胃に送ります。このとき、食塊が逆流しないように食道の入り口が閉じます。

以上から1.× 2.〇

3.〇
食事をする人の心身の状態(健康状態、感覚機能状態、摂食機能状態、精神状態など)をよく観察する必要があります。

4.〇
服薬や口腔内の衛生状態など考えられる原因を確認します。

5.×
食事の介護のアセスメントには、医者以外にも管理栄養士、歯科衛生士、言語聴覚士など多職種が協働していく必要があります。

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02

1:摂食・嚥下プロセスの口腔期では、舌に口蓋におしつけ、食塊を咽頭に送り込む段階のことを指します。
2:問題の通りです。摂食・嚥下プロセスの咽頭期では、咽頭に食塊が入ると、気道が閉じられて食道に飲み込まれることを指します。
3:問題の通りです。食事の介護のアセスメントでは、摂食動作ができているかを確認する必要があります。
4:問題の通りです。食事の介護のアセスメントでは、食欲がない場合には、痛み、口腔内の状態、服薬状況などを確認する必要があります。
5:食事の介護のアセスメントには、医師・看護師・歯科医師・歯科衛生士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士・薬剤師・福祉用具専門相談員など多職種で関わる必要があります。

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03

正解は2、3、4です。

1 ×

摂食・嚥下プロセスの口腔期では、

食べ物を口に入れて噛む(咀嚼する)ことにより、

飲み込みやすい状態である食塊にして、

喉のほうに移動させていく段階です。

視覚、触覚、嗅覚の認知により、

無条件反射で唾液が分泌される段階は、

口腔期の前の段階である認知期に相当します。

2 ○

咽頭期は、口腔期の次の段階です。

食塊は、口の中から咽頭に移動すると、

気道が閉じ、食道に移動していきます。

3 ○

食事の介護のアセスメントでは、

食事のために姿勢をとり、

食事を認識し、箸などで口に運び、食物を噛んで飲み込む、

という一連の摂食動作が

できているかどうかを確認します。

4 ○

食事の介護アセスメントの着目点のひとつとして、

要介護者の心身の状況が挙げられます。

痛みの有無や、口腔内の状態、服薬状況などを

確認します。

5 ×

食事の介護アセスメントにあたっては、

医師や歯科医師、看護師、理学療法士、

作業療法士、言語聴覚士、

歯科衛生士、栄養士、介護福祉士、薬剤師など

多くの職種の関わりが必要です。

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04

1. 誤り。口腔期は、下や頬を使い、食べ物を口から喉へ送る時期です。視覚、嗅覚、触覚から食物を認識する時期は先行期と言います。

2. 正答。咽頭期では、食塊を咽頭から食道の入り口に送り込む時期です。軟口蓋が挙上して鼻腔を塞ぎ、咽頭蓋谷が下降して気道を塞ぐことで誤嚥するのを防いでいます。

3. 正答。食事のアセスメントでは、覚醒状態、食事量、疲労の程度、食べる速さ、動作、視線といった点を観察します。動作では接触動作が出来ているのかを確認します。

4. 正答。食事のアセスメントにおいて、食欲がない場合は、義歯が合っていない、口の中に傷がある、薬の副作用で覚醒状態が悪いといった原因が考えられます、そのため、痛み、口腔内の状態、服薬状況を確認します。

5. 誤り。食事のアセスメントにおいては、介護職のみならず、看護師、言語聴覚士、歯科衛生士、管理栄養士、医師など多職種の関わりが望ましいです。

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