ケアマネの過去問
令和4年度(第25回)
福祉サービスの知識等 問3

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問題

ケアマネジャー試験 令和4年度(第25回) 福祉サービスの知識等 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

ソーシャルワークに関する次の記述のうち、より適切なものはどれか。2つ選べ。
  • クライエントの視点から、人生観や価値観等についての理解をより深めることが重要である。
  • 家族や地域住民は、アウトリーチの対象に含まれない。
  • 利用できる社会資源が不足している場合、新たな社会資源の開発が求められる。
  • 不衛生な環境に居住している認知症高齢者が、サービスの利用を拒否したため、本人の意向に従い、支援を中止する。
  • 「無断で家族に年金をすべて使われている」と高齢者からの訴えがあったが、家族間の問題であるため、「支援できない」と本人に伝える。

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この過去問の解説 (3件)

01

ソーシャルワークを行うには、ケースに応じて、個人・家族・関係機関・地域などを対象とします。それぞれの関係性も把握することが大切です。

選択肢1. クライエントの視点から、人生観や価値観等についての理解をより深めることが重要である。

適切です。クライエントはそれぞれ人生観や価値観等が違います。そのことを理解することによって、支援もより深く検討することができます。

選択肢2. 家族や地域住民は、アウトリーチの対象に含まれない。

不適切です。家族や地域住民などもアウトリーチの対象になります。

選択肢3. 利用できる社会資源が不足している場合、新たな社会資源の開発が求められる。

適切です。今ある社会資源を利用するのみではなく、ソーシャルアクションが求められます。

選択肢4. 不衛生な環境に居住している認知症高齢者が、サービスの利用を拒否したため、本人の意向に従い、支援を中止する。

不適切です。サービスの利用を拒否していても、なぜサービス利用を拒否するのかなどのアセスメントや関係機関と連携することが重要です。

選択肢5. 「無断で家族に年金をすべて使われている」と高齢者からの訴えがあったが、家族間の問題であるため、「支援できない」と本人に伝える。

不適切です。本人の訴えを傾聴し、状況によっては家族間の関係を把握し、調整することが必要です。

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02

ソーシャルワークに関して、個別や集団に対する援助のポイントについて問われています。

各設問のポイントを確認していきましょう。

選択肢1. クライエントの視点から、人生観や価値観等についての理解をより深めることが重要である。

正しい。クライエントの視点から、人生観や価値観等についての理解をより深めることが重要です。

選択肢2. 家族や地域住民は、アウトリーチの対象に含まれない。

誤り。家族や地域住民についてもアウトリーチの対象です。

選択肢3. 利用できる社会資源が不足している場合、新たな社会資源の開発が求められる。

正しい。利用できる社会資源が不足している場合、新たな社会資源を開発するソーシャルアクションが必要です。

選択肢4. 不衛生な環境に居住している認知症高齢者が、サービスの利用を拒否したため、本人の意向に従い、支援を中止する。

誤り。本人の意向を尊重することも必要ですが、対象者のかかえる生活課題を適切に把握し、対象していく必要があります。

選択肢5. 「無断で家族に年金をすべて使われている」と高齢者からの訴えがあったが、家族間の問題であるため、「支援できない」と本人に伝える。

誤り。高齢者の訴えのみを鵜呑みにするのではなく、思いを受け止めたうえで、必要時家族なども含めた情報収集や支援を検討する必要があります。

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03

ソーシャルワークは、社会福祉援助のことであり、

人々の生活上での問題を解決または緩和することで、質の高い生活を支援し、

個人のウェルビーイングの状態を高めることを目指しています。

選択肢1. クライエントの視点から、人生観や価値観等についての理解をより深めることが重要である。

クライエントの理解を深め、

援助関係を構築しやすくするため、

クライエントの視点から、

人生観や価値観等についての理解を深めることは、

重要であるといえますので、

これは正しいと考えられます。

選択肢2. 家族や地域住民は、アウトリーチの対象に含まれない。

アウトリーチとは、

支援者が積極的に援助者のもとへ出向き働きかけることです。

 

その対象者には、

家族や地域住民が含まれます

選択肢3. 利用できる社会資源が不足している場合、新たな社会資源の開発が求められる。

既存の社会資源では対応できない場合や、

利用できる社会資源が不足している場合、

新たな社会資源の開発が求められますので、

これは適切であると考えられます。

選択肢4. 不衛生な環境に居住している認知症高齢者が、サービスの利用を拒否したため、本人の意向に従い、支援を中止する。

サービスの利用を拒否した場合は、

提案したサービスがクライエントのニーズを満たしていない可能性が考えられます。

 

しかし、このクライエントは認知症であり、

本人の意向に従い支援を中止することは、

適切ではないと考えられます。

選択肢5. 「無断で家族に年金をすべて使われている」と高齢者からの訴えがあったが、家族間の問題であるため、「支援できない」と本人に伝える。

「無断で家族に年金をすべて使われている」と、

高齢者からの訴えがあった場合は、

まずクライエントである高齢者の問題としてとらえ、

高齢者本人から問題の詳細について聞き取るなどします。

 

家族間の問題であり、

「支援できない」と本人に伝えることは、

この場面では適切ではないと考えられます。

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