2級建築施工管理技士 過去問
令和5年(2023年)後期
問1 (1 問1)

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年)後期 問1(1 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 空気齢とは、空気が流入口から室内のある点まで到達するのに要する平均時間のことである。
  • 必要換気回数は、必要換気量を室容積で割った値であり、室内の空気を1時間に何回入れ替えるのかを表す。
  • 機械換気方式には、屋外の風圧力を利用するものと室内外の温度差による空気の密度の違いを利用するものがある。
  • 温度差換気の換気量は、給気口と排気口の高低差の平方根に比例する。

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この過去問の解説 (3件)

01

換気に関する問題は高い出題傾向にあるためしっかり復習しましょう。

選択肢1. 空気齢とは、空気が流入口から室内のある点まで到達するのに要する平均時間のことである。

空気齢とは窓などの開口部から室内に入ってきた空気が室内のある点まで到達するまでにかかる時間のことです。

選択肢2. 必要換気回数は、必要換気量を室容積で割った値であり、室内の空気を1時間に何回入れ替えるのかを表す。

必要換気回数とは室内の空気が1時間当たり何回入れ替わるかを表すものです。

必要換気回数=必要換気量/室容積

で求めます。

選択肢3. 機械換気方式には、屋外の風圧力を利用するものと室内外の温度差による空気の密度の違いを利用するものがある。

機械換気方式には3種類あり、いずれも機械による換気を行う方式です。

問題文では自然換気の説明がされています。

選択肢4. 温度差換気の換気量は、給気口と排気口の高低差の平方根に比例する。

温度差換気は自然換気の1種で、重力換気とも呼ばれます。

室内と外気の温度差により換気をします。

設問の通り、温度差換気の換気量は、給気口と排気口の高低差の平方根に比例します。

まとめ

換気の問題は換気方式と計算問題が主に出題されるので確実に学習しましょう。

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02

各選択肢のキーワードに注目して解答してください。

選択肢1. 空気齢とは、空気が流入口から室内のある点まで到達するのに要する平均時間のことである。

正しい記述です。


説明:空気齢とは新鮮な空気が、流入口(送風口や開口部)から室内の特定の地点に到達するまでにかかる平均時間のことを指します。

 

付随情報:空気齢が短いほど、迅速に新鮮な空気が行き渡り、汚染物質や二酸化炭素が効率的に排出されると考えられます。

選択肢2. 必要換気回数は、必要換気量を室容積で割った値であり、室内の空気を1時間に何回入れ替えるのかを表す。

正しい記述です。

 

説明:必要換気回数は、室内に必要な換気量(指定の基準値)を、室内の容積で割ることで算出され、1時間あたりに室内の空気が何回入れ替わるかを示す指標です。

 

算出例:部屋の必要換気量が600 m³/hで、部屋の容積が200なら、必要換気回数は600 ÷ 200 = 3回/hとなります。

※単位に注目して考えてもらえると分かりやすいと思います!

選択肢3. 機械換気方式には、屋外の風圧力を利用するものと室内外の温度差による空気の密度の違いを利用するものがある。

誤った記述です。

記述は自然換気方式の特徴です。

 

機械喚起方式の説明

機械換気方式は、ファンやブロワーなどの機械装置を用いて、室内外の空気を強制的に循環させる方法です。

自然換気方式の説明

自然換気方式は、屋外の風圧力や、室内外の温度差を利用して、空気の自然な流れを発生させる方法です。

選択肢4. 温度差換気の換気量は、給気口と排気口の高低差の平方根に比例する。

正しい記述です。

※理論的根拠で解説しますが、問題文を覚えてしまう方が良いと思います。

 不適当な問題で出題されるとしたら「平方根」、「比例」のキーワードを変更される可能性が高いです。

 

根拠:温度差による換気は、室内外の温度差が生じることで、空気の密度差が発生し、暖かい空気が上昇する現象が起こります。この現象により、給気口(低い位置)から新鮮な空気が取り入れられ、排気口(高い位置)から汚れた空気が排出されます。流量は、この高低差に比例する圧力差の平方根に依存するという物理法則に基づいています。

 

まとめ

換気の問題は換気方式と計算問題が主に出題されるので確実に学習しましょう。

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03

換気に関する問題は多く出てきます。また、不適当なものを選ぶ問題はほかの選択肢がすべて正解となるため、しっかり覚えてきましょう。

 

 

選択肢1. 空気齢とは、空気が流入口から室内のある点まで到達するのに要する平均時間のことである。

設問の記述の通りです。

室内の換気の状況を表すために用いられ、空気齢が短いほど、空気が新鮮であることを表しています。

選択肢2. 必要換気回数は、必要換気量を室容積で割った値であり、室内の空気を1時間に何回入れ替えるのかを表す。

設問の記述の通りです。

必要換気階数(回/h)=必要換気量(m3/h)/室容積(m3)

選択肢3. 機械換気方式には、屋外の風圧力を利用するものと室内外の温度差による空気の密度の違いを利用するものがある。

×

記述は自然換気方式の内容です。

機械換気方式には第一種から第三種までがあります。第1種換気は、吸気と排気が機械で強制的に行う換気のこと。 第2種換気は、吸気のみ機械で強制的に行う換気のこと。 第3種換気は、排気のみ機械で強制的に行う換気のことです。 

選択肢4. 温度差換気の換気量は、給気口と排気口の高低差の平方根に比例する。

設問の記述の通りです。

空気は暖かければ軽く、冷たければ重くなるので、給気口と排気口の高低差が大きければ大きいほど温度差によって生じる圧力も大きくなり、換気量が増えます。

まとめ

機械換気と自然換気の違いについて今一度確認しておきましょう。

〇の記述については、そのまま問題文を覚えておけばほかの問題でも応用が利きます。

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