2級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)前期
問38 (ユニットF 問1)
問題文
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問題
2級建築施工管理技士試験 令和6年(2024年)前期 問38(ユニットF 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
- 柱型枠の足元は、型枠の変形防止やセメントペーストの漏出防止等のため、桟木で根巻きを行った。
- 梁の側型枠の寸法をスラブ下の梁せいとし、取り付く底型枠の寸法を梁幅で加工した。
- 外周梁の側型枠の上部は、コンクリートの側圧による変形防止のため、スラブ引き金物で固定した。
- 横に長い窓開口部の下端には、コンクリートの吹出しを防ぐため、両端部に蓋をした。
- 階段が取り付く壁型枠は、敷き並べた型枠パネル上に現寸で墨出しをしてから加工した。
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この過去問の解説 (3件)
01
型枠工事に関する問題です!
正しい記述です。
キーワード: 根巻き、セメントペースト漏出防止
説明: 柱型枠の根元からセメントペーストが漏れ出すとコンクリート品質に悪影響を及ぼすため、桟木で根巻きを行い、型枠の密閉性を確保します。
誤った記述です。
キーワード: 梁の側型枠寸法、底型枠寸法、梁せい、梁幅
説明: 梁の側型枠の寸法は梁幅、底型枠の寸法はスラブ下までの梁せいとします。
正しい記述です。
キーワード: 側圧、スラブ引き金物
説明: 外周梁は側圧による変形を受けやすく、特に型枠上部の開き防止のためにスラブ引き金物で補強します。
正しい記述です。
キーワード: 吹出し防止、窓開口部、蓋
説明: 横長の窓開口では、コンクリート打設時に両端からの吹出しを防ぐために蓋を設けます。
正しい記述です。
キーワード: 墨出し、現寸加工、壁型枠
説明: 階段などの複雑な取合い部では、正確な取合い位置を確保するために現寸墨出しを行って型枠を加工します。
型枠の基本的な構成要素(側型枠・底型枠)と寸法関係、およびコンクリート打設時の圧力対策や品質確保のための工法について理解を深めましょう!
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02
この問題では、型枠工事における各部材の寸法取りや加工方法の理解を問われています。
柱型枠の足元は、モルタルやセメントペーストの漏れを防止するために、桟木で根巻きを行います。
よって正しい記述となります。
底型枠の寸法は、梁せい(高さ)で加工する必要があります。
この記述は、加工寸法が逆です。
よって誤った記述となります。
コンクリート打設時、側圧により側型枠が変形しないように、スラブ引き金物(締め付け金物)で補強します。
よって正しい記述となります。
長い窓などの開口部では、下端部の両端を蓋することで、コンクリートの吹き出しを防ぎます。
よって正しい記述となります。
階段など複雑な納まり部分では、精度確保のため、現寸墨出しによる加工を行います。
よって正しい記述となります。
型枠寸法の加工では、梁せい=梁の高さ・梁幅=横幅を混同しないよう注意しましょう。
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03
型枠の施工方法は昔からそんなに変わっていないように思えます。ある意味完成されているのかもしれません。
建物や現場に応じてさまざまに工夫して施工します。一つずつ確認していきましょう。
正しい記述です。
柱型枠の足元は、強い圧が掛かる為、桟木で根巻きを行います。
不適当な記述です。
梁の側型枠をスラブ下の梁せいで止めた場合、底型枠はコンクリートがあふれ出ないように梁幅より大きく加工して、底勝ちの形状にするのが一般的です。よく見られるのはその逆で、側型枠を梁せいより伸ばして、底型枠を梁幅で加工しています。
正しい記述です。
スラブ引き金物とはスラブ端部からセパレータを出すための金物で、外周梁の側型枠の固定に使用されます。
正しい記述です。
横に長い窓開口部の下端には、コンクリートの吹出しを防ぐため、両端部に蓋をします。
とはいいつつ、実際の現場では、この「コンクリート打設時に窓開口部の下端をふさぐかどうか」の問題は、コンクリートの充填が行えるかどうかに大きく影響し、判断が難しいところがあります。
一般的には横長の開口部については端部だけ蓋をし、コンクリートを充填しやすくします。
正しい記述です。
階段が取り付く壁型枠は、複雑な加工になる為、敷き並べた型枠パネル上に現寸で墨出しをしてから加工します。
型枠の組み立てからコンクリートの打設までは現場作業の中でも危険な部類に入り、十分に計画し、正しく組み立てる必要があります。
高品質な施工のため基本的な手順や決まりを学習していきましょう。
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