理容師の過去問
第43回
香粧品化学 問3

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問題

第43回 理容師国家試験 香粧品化学 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

界面活性剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • ノニオン界面活性剤は、水に溶かしたときに親水基が陰イオンになる。
  • 石けんは、陰イオン界面活性剤である。
  • 陽イオン界面活性剤として、第四級アンモニウム塩がある。
  • 両性界面活性剤は、酸性の水溶液中では陽イオンに、アルカリ性の水溶液中では陰イオンになる。

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この過去問の解説 (3件)

01

【界面活性剤の種類】

・陰イオン界面活性剤(アニオン界面活性剤)

洗浄性あり、よく泡立ちます。

石けん、シャンプーなどに使います。

・陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)

帯電防止、殺菌効果があります。

第四級アンモニウム塩(リンス類に使われる陽イオン界面活性剤)

・両性界面活性剤

酸性液では陽イオンになり、アルカリ性液では陰イオンになります。

・非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)

水溶液中で、イオン化にならない界面活性剤です。

殺菌、消毒作用はありません。

選択肢1. ノニオン界面活性剤は、水に溶かしたときに親水基が陰イオンになる。

ノニオン界面活性剤は、水に溶かしてもイオン化にならない界面活性剤です。

よって、(水に溶かしたときに親水基が陰イオンになる)→(水にとかしてもイオン化しない)の間違いなので、これが正解になります。

選択肢2. 石けんは、陰イオン界面活性剤である。

陰イオン界面活性剤の代表は、石けんです。

よって、正しいです

選択肢3. 陽イオン界面活性剤として、第四級アンモニウム塩がある。

陽イオン界面活性剤に、リンス類に使用する第四級アンモニウム塩があります。

よって、正しいです。

選択肢4. 両性界面活性剤は、酸性の水溶液中では陽イオンに、アルカリ性の水溶液中では陰イオンになる。

両性界面活性剤は、酸性液では陽イオンになり、アルカリ性液では陰イオンになります。

よって、正しいです。

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02

界面活性剤は、分子内に水になじみやすい[親水基]油になじみやすい[親油基]をもつ物質のことです。

選択肢1. ノニオン界面活性剤は、水に溶かしたときに親水基が陰イオンになる。

誤っています。

ノニオン界面活性剤とは、水に溶かしたとき、イオン化しない親水基をもっている界面活性剤です。

水の硬度や電解質の影響を受けにくく、他の全ての界面活性剤と併用できます。

陰イオン・・・マイナスイオン

陽イオン・・・プラスイオン

選択肢2. 石けんは、陰イオン界面活性剤である。

正しいです。

石けん類は、陰イオン界面活性剤です。(アニオン界面活性剤)

洗浄力が強く、優れた発泡性をもっています。

選択肢3. 陽イオン界面活性剤として、第四級アンモニウム塩がある。

正しいです。

陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)の構造は、第4級アンモニウム親水基に分類されます。

吸着性、柔軟性などの性質があるため、洗濯用の柔軟仕上げ剤や毛髪用のリンス・トリートメントなどに用いられています。

選択肢4. 両性界面活性剤は、酸性の水溶液中では陽イオンに、アルカリ性の水溶液中では陰イオンになる。

正しいです。

両性界面活性剤はPH(ペーハー)によって、陽イオン、陰イオンになります。

洗浄力が強いので、器材や浴槽などの洗浄及び消毒に用いられます。

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03

正解は1です。

ノニオン(非イオン)界面活性剤は水に溶けた際にイオン化しない親水基を持つ界面活性剤ですから、1の説明は誤りです。

陰イオン(アニオン)界面活性剤は古くからたくさんの種類が開発され、多くの石けんや合成洗剤に利用されていますので、2は正しい説明文です。

柔軟剤やヘアリンスに使われる陽イオン(カチオン)界面活性剤には、構造的に「アミン塩型」と「第4級アンモニウム塩型」とがあります。

3は正しい説明です。

強い洗浄力があり殺菌作用もあるため消毒にも用いられる両性界面活性剤は、PHによって親水基が変化します。

アルカリ性では「陰イオン」に酸性では「陽イオン」になりますので、4は正しい説明となります。

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