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精神保健福祉士の過去問 第18回(平成27年度) 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問56

問題

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次の事例を読んで、問題について答えなさい。

〔事 例〕
Eさん(15歳、女性)は、中学2年生の夏より不登校傾向が強まっていた。3年生になり、周囲の同級生の間で進学先の話題が増え、三者面談が始まる中で、将来への不安が増大して悲観的に考えるようになった。そして、2学期から全く登校しなくなり、部屋にひきこもるようになった。そこで、W中学校では市の教育委員会に配置されたスクールソーシャルワーカーのF精神保健福祉士の派遣を依頼した。
F精神保健福祉士はW中学校を訪れ、担任や校長からEさんに関する情報収集を行った。その後、F精神保健福祉士による家庭訪問が始まった。初回の家庭訪問を担任と一緒に行ったが、本人は自室に鍵をかけ出てこなかった。
母親との面談から、親子間の会話も少なく、オンラインゲームに熱中し、ゲームへの課金による多額の請求がきていることなどが分かった。また、父親がうつ病で入院していることも分かった。(※1)

F精神保健福祉士による定期的な訪問や声かけの結果、Eさんと直接会うことができ、日常的な会話もできるようになってきた。Eさんからは、「みんながどう思っているのかな」「学校に行っても何て話しかけたらいいか…」「進学したいけど、どうかな」「アルバイトとかで働けるのかな」などの希望や不安が示された。そこで、F精神保健福祉士は間近に迫る進路決定や卒業などを念頭に入れ、支援を継続した。
Eさんは冬休み明けには少しずつ登校もできるようになり、卒業を迎えた。その後Eさんは定時制高校に進学し、まだ時折欠席もあるが、日中は関係機関を利用しながら生活をしている。(※2)

Eさんに対するF精神保健福祉士の一連の支援が終結し、年度明けにW中学校の職員室において教職員に今回のまとめを報告する機会があった。そこで複数の教職員からメンタルヘルス課題のある生徒への対応や支援で悩みを抱えているとの相談があり、ある提案を行った。(※3)


(※2)次のうち、Eさんが利用している関係機関として、適切なものを2つ選びなさい。
   1 .
地域若者サポートステーション
   2 .
訪問看護ステーション
   3 .
地域活動支援センター
   4 .
ひきこもり地域支援センター
   5 .
地域障害者職業センター
( 第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問56 )
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この過去問の解説 (4件)

29
正解は1と4です。

1:地域若者サポートステーションは、働くことに悩みを抱えている15歳〜39歳までの若者(ニートやひきこもり)に対しキャリアコンサルタントなどによる専門的な相談やコミュニケーション訓練、協力企業への職場体験などにより就労を支援します。
(キャリアコンサルタントとは、2016年4月より創設された国家資格です。個々の適性や職業経験に応じて職業選択や職業能力開発を行えるよう相談にのる専門家です。)
Eさんの発言より、コミュニケーションの苦手さやアルバイトを希望していることがうかがえます。よってEさんの利用する関係機関として適切です。

2:訪問看護ステーションは、医師の指示により、地域に住む病気や障害をもった人へ看護師等が居宅へ訪問し看護ケアを提供する事業所です。Eさんは療養中ではありませんので誤りです。

3:地域活動支援センターは、障害者総合支援法に規定された障がいによって働くことが困難な障がい者の日中の活動をサポートする福祉施設です。Eさんはアルバイトを希望しています。働くことが困難な障がい者ではありませんので誤りです。

4:ひきこもり地域活動支援センターは、ひきこもりに特化した専門的な第一次窓口として都道府県、指定都市に設置され、ひきこもりの状態にある本人や家族が適切な支援に結びつくことを目的としています。センターでは、ひきこもり支援コーディネーターが中心となって地域の関係機関とのネットワークの構築や必要な情報の提供を行うなどひきこもり支援の拠点となっています。
(ひきこもり支援コーディネーターは、社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士等から選任されます。)
Eさんの利用する関係機関として適切です。

5:地域障害者職業センターは、障害者への専門的なリハビリテーションを提供し、事業主へは障害者の雇用に関する相談援助を行います。事例でのEさんの状態からEさんが障害者であるとの表記はありませんし、リハビリテーションを必要とする状態でもないと思われますので誤りです。

付箋メモを残すことが出来ます。
10
正解は1、4です。

1.地域若者サポートステーションは、15歳から39歳までの若者が利用できる就労支援機関です。Eさんはアルバイトなど働くことに対しても希望や不安を抱いているため、利用している関係機関として適切です。

2.訪問看護ステーションでは、自宅療養している人のために、医療専門職が自宅を訪問し看護を行います。Eさんは自宅療養をしていないため、利用している関係機関として適切ではありません。

3.地域活動支援センターは、障害者等の日中の活動を支援する機関です。Eさんは事例から障害者の認定を受けていることが読み取れないため、適切な利用機関ではありません。

4.ひきこもり地域支援センターは、ひきこもりに特化した相談窓口です。Eさんが利用する関係機関として適切です。

5.地域障害者職業センターは、障害者の職業評価や就労支援等を行う機関です。Eさんは事例から障害者の認定を受けていることが読み取れないため、適切な利用機関ではありません。

6
選択肢の施設の活動内容を把握していると、解答がし易いです。

1.地域若者サポートステーション:およそ15歳~30歳の若者を対象に、日々の悩み事や将来への不安、就職活動の具体的なアドバイスやプログラムを行う施設です。

2.訪問看護ステーション:地域で暮らす障害者や高齢者を対象に、医療サービスを提供するスタッフがいる所です。

3.地域活動支援センター:障害者自立支援法に則り、障害によって就業が困難な人の日中活動を支援する施設です。

4.ひきこもり地域支援センター:ひきこもり専門の相談窓口として、都道府県や指定都市に設置されています。

5.地域障害者職業センター:障害者への専門的な職業リハビリテーションの他、雇用主へ障害者雇用に対する助言や相談等を行う施設です。

以上を踏まえ、選択肢1・4が適切だと言えます。

3
正解は1・4です

Eさんは、進学や働くことに対しての不安や、周囲にどう思われているか、学校でのコミュニケーションについて、不安を訴えています。
これらのことを踏まえたうえで、選択肢を検討していく必要があります。

1:地域若者サポートステーションは、厚生労働省の事業に基づき、都道府県や政令市等に設置される機関です。
働くことに様々な悩みを持つ、15歳から39歳までの人を対象にした機関です。

2:訪問看護ステーションは、在宅で継続的な療養を受けるためのサービスを提供してする施設で、看護師や理学療法士等、多職種の人が在籍しています。

3:地域活動支援センターは、障害者総合支援法に基づいた施設で、障害を持つ人の日中の活動を支援する機関です。
地域活動支援センターでは、さまざまなプログラムが用意されているほか、相談も受けられます。

4:ひきこもり地域支援センターは、厚生労働省の事業に基づき、都道府県・政令市等に設置されてる機関です。
ひきこもり状態にある人や家族からの相談や訪問支援をすることによって、就職を含めた自立支援を行います。

5:地域障害者職業センターは、障害者雇用促進法に基づいた機関で、ハローワーク等と連携しながら、障害を持つ人や雇用主への助言、職業リハビリテーションなどを行います。


以上のことから、1・4が正解となります。

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