問題
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次の事例を読んで、問いに答えなさい。
〔事 例〕
P市の保健福祉センターに勤務するJ精神保健福祉相談員(精神保健福祉士)の下に、Kさん(18歳、男性)の母親が相談に訪れた。一人息子のKさんが大学に入学したものの、「大学に行く気になれない」と言って自室にひきこもるようになったという。母親が大学に行くように言っても、Kさんは、「構わないでほしい」と言うばかりで、何度も言うとイライラして声を荒げるため、らちが明かない。父親は、「お前が甘やかして育てたから、弱い性格になってしまった。放っておけばよい」と言うので、夫婦で言い合いが繰り返された。母親は相談できる相手もいなく途方に暮れていたところ、たまたまP市の広報で精神保健相談について知ったという。母親によると、Kさんは元々人との交流が苦手で友達は少なく、家で読書をして過ごすことが多かった。中学生の頃には同級生にいじめられたと言って登校できない時期があった。今回は大学を休み始めた直後、「初日のガイダンスの時、どの教職員も自分の方だけを見て話をした。教職員と学生が話し合っている内容や素振りから、みんなが共謀して自分のことを監視していることが分かる」と話した。こうしたことから、母親はKさんがこのまま大学に行けなくなるのではないかと、とても心配し、最近は夜もよく眠れないほどであるという。
(※1)
J精神保健福祉相談員は母親からさらに詳しく事情を聞いた上で、今後の対応について提案を行った。
(※2)
その翌日の午後、母親からJ精神保健福祉相談員に電話があった。「私が昨日保健福祉センターに相談に行ったことを息子が知り、『自分のことを相談するなんて聞いていなかった。どんな相談をしたのか』と強く聞いてくるのです。私はうまく答えられなくて困ってしまったので電話しました。今、息子が私のそばにいるので直接話してほしい」と依頼された。
(※3)
次の記述のうち、J精神保健福祉相談員が行った提案(※2)として、適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
P市の保健福祉センターに勤務するJ精神保健福祉相談員(精神保健福祉士)の下に、Kさん(18歳、男性)の母親が相談に訪れた。一人息子のKさんが大学に入学したものの、「大学に行く気になれない」と言って自室にひきこもるようになったという。母親が大学に行くように言っても、Kさんは、「構わないでほしい」と言うばかりで、何度も言うとイライラして声を荒げるため、らちが明かない。父親は、「お前が甘やかして育てたから、弱い性格になってしまった。放っておけばよい」と言うので、夫婦で言い合いが繰り返された。母親は相談できる相手もいなく途方に暮れていたところ、たまたまP市の広報で精神保健相談について知ったという。母親によると、Kさんは元々人との交流が苦手で友達は少なく、家で読書をして過ごすことが多かった。中学生の頃には同級生にいじめられたと言って登校できない時期があった。今回は大学を休み始めた直後、「初日のガイダンスの時、どの教職員も自分の方だけを見て話をした。教職員と学生が話し合っている内容や素振りから、みんなが共謀して自分のことを監視していることが分かる」と話した。こうしたことから、母親はKさんがこのまま大学に行けなくなるのではないかと、とても心配し、最近は夜もよく眠れないほどであるという。
(※1)
J精神保健福祉相談員は母親からさらに詳しく事情を聞いた上で、今後の対応について提案を行った。
(※2)
その翌日の午後、母親からJ精神保健福祉相談員に電話があった。「私が昨日保健福祉センターに相談に行ったことを息子が知り、『自分のことを相談するなんて聞いていなかった。どんな相談をしたのか』と強く聞いてくるのです。私はうまく答えられなくて困ってしまったので電話しました。今、息子が私のそばにいるので直接話してほしい」と依頼された。
(※3)
次の記述のうち、J精神保健福祉相談員が行った提案(※2)として、適切なものを1つ選びなさい。
1 .
「ご両親そろって一緒に相談したいと、お父様にお伝えください」
2 .
「保健所から移送制度の説明を受けてください」
3 .
「民間の相談機関が主催する、親子のコミュニケーションの在り方を勉強する研修に参加してください」
4 .
「大学の担当者に、必要な環境調整を依頼してください」
5 .
「精神保健福祉センターに、ひきこもりの人の家族会を紹介してもらってください」
( 第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問50 )