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精神保健福祉士の過去問「第41142問」を出題

問題

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次の事例を読んで、問題について答えなさい。

〔事例〕
発達障害者支援センターのF精神保健福祉士は、Gさん(35歳、女性)から息子のHさん(7歳)のことで相談を受けた。Gさんの話は、「Hは、幼少期から人見知りやこだわりが強かったが、障害とは思っていなかった。保育園でもささいなことで泣き出していたが、園長から、『Hさんの個性として受けとめましょう』と言われていた。しかし、地元のV小学校に入学すると、音に過敏で先生の話が聞けない、ノートが取れない、場面の切替えができない、運動会に参加できないなど、様々なつまずきがみられた。そして、2年生になると授業についていけなくなり、登校を嫌がって自宅でテレビゲームばかりするようになった。そこで、専門医を受診したところ、自閉症スペクトラムと診断された」とのことである。Gさんには診断にショックを受けながらも、無理やり登校を強いてきたことを責める様子がみられた。そして、「私はこれからHにどのように接したらいいのでしょうか」とF精神保健福祉士に尋ねた。(※1)

V小学校には特別支援学級はなかったが、GさんもHさんも転校は望んでいなかった。そこで、F精神保健福祉士はV小学校と協議の場を設け、Hさんが安心して学校に通うための対応を提案した。

Hさんが4年生に進級した時に、特別支援学級が設置され、Hさんは通常の学級との併用を開始した。ところが、しばらくするとHさんは、「なぜ自分だけが他の教室に行くの?」と特別支援学級に行くのを拒み、通常の学級での個別の配慮も嫌がるようになった。Gさんは、Hさんの言動に驚く一方、Hさんが他の児童と自分を比べざるを得ない状況に心を痛めた。Gさんの思いを聞いたF精神保健福祉士は、この件についてV小学校と協議を重ねた。そして、Hさんと同じ配慮が望ましい児童が複数いることも分かり、同様の配慮を教室環境や授業展開に取り入れた。結果として、Hさんが落ち着いて学習できる環境は、他の児童の学習効果につながるものでもあった。また、この取組を通して、児童たちが、Hさんの困り事や支援の意義を理解できるようになったことは大きな成果であった。

次の記述のうち、F精神保健福祉士のGさんへの助言内容(※1)として、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
Hさんが苦手な科目の家庭学習の時間を、増やす。
   2 .
Hさんの行動ではなく、性格に注目する。
   3 .
Hさんがうまくできないことを、細部にわたって指示する。
   4 .
Hさんが家庭でできそうなことを、見付けて日課にする。
   5 .
Hさんと同年代の子どもができることを基準に、目標設定する。
( 第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 )

この過去問の解説 (2件)

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正解は4です。

1.Hさんは障害の特性により様々なつまずきが出始め、登校を嫌がり、ゲームばかりするようになりました。そのような状況では、喪失してしまったHさんの自信を取り戻すために成功体験を積み重ねることが優先されます。いずれは苦手な科目に対して、どのように学習すべきか検討する時期は来ると予想されますが、現時点ではHさんができそうなことを積み重ねることが大切です。

2.Hさんが学校で様々なつまずきがみられたのは、障害特性によるものが理由です。性格に由来するものではありません。

3.選択肢1で上述したように、喪失したHさんの自信を取り戻し、できそうなことを成功体験として積み重ねることが最優先です。また、できないことを細部にわたって指示することは、Hさんを混乱させたり、焦らせてしまう危険性もあります。

4.家庭内でゲーム以外に興味が持てることを見つけたり、達成感を得ることができるように働きかけているため、選択肢4は適切です。

5.Hさんは周囲についていけないことで自信を喪失しており、自己評価が低下している状態です。同世代の子どもができることを基準に目標設定することは、Hさんの自信を更に喪失させるおそれがあります。現段階で大切なのは、小さなことでも成功体験を積み重ね、自信を取り戻すことです。
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正解は4です。
Hさんは、障害の特性による学校での苦痛な体験や失敗体験の積み重ねから、登校を回避し、家でも比較的失敗の少ないゲームのみをするようになったと考えられます。家庭ではまず、Hさんが成功体験を積み重ねて自信を取り戻し、活動が増えていくよう、Hさんの出来ることや得意な事から活動を始めていく必要があるといえます。このようにクライエントの病理だけでなく、強みとなる点に着目することをストレングス視点といいます。

1. 上述のように、障害の特性による学校での苦痛な体験や失敗体験の積み重ねから、登校を回避していると考えられるHさんに対し、苦手な科目の学習時間を増やすことは、家庭でも失敗体験を積み重ねることに繋がってしまいます。いずれ、苦手な科目を工夫して努力することも必要になる可能性はありますが、現時点ではまずHさんの出来ることや得意なことからアプローチし、Hさんの自信を回復する必要があるといえます。

2. Hさんの学校での不適応につながった行動は、パーソナリティよりも、障害の特性に起因する部分が大きいと思われます。音に過敏で先生の話が聞けない、ノートが取れない、場面の切替えができない、などは発達障害を持つ子どもたちによく見られる状態です。障害はHさんのすべてではありませんが、一部の困難が障害の特性によるものであり、特性への配慮を行えば緩和される可能性があるという視点を持ち、周囲が合理的配慮を行う必要があります。

3. 上述のように、まずはHさんの出来ることや強みに目を向けたアプローチを行っていく必要があるといえます。

5. Hさんのつまづきは、本人の努力不足ではなく障害の特性により起きていると考えられます。高すぎる目標設定をして失敗体験を積むよりも、特性に見合った合理的配慮や工夫を行いながら、Hさんに合った目標設定をし成功体験を積んでいくことが、Hさんの自信回復や活動の広がり、学校への適応に役立つと考えられます。
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