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精神保健福祉士の過去問 第21回(平成30年度) 精神保健福祉に関する制度とサービス 問152

問題

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地域で連携している3か所の精神科病院のデイケアで、SSTの効果を確かめるために調査を行うこととした。
デイケアを利用する一定の基準に該当する統合失調症患者を対象に協力者を募り、80名が集まった。80名を無作為に2グループに振り分け、40名を参加者として3か月間SSTを実施することとし、残りの40名は待機者とした。SSTが始まる直前の3月末と、SSTが終わった7月上旬に、参加者・待機者ともに尺度を用いたアンケートを実施した。
その結果を分析すると、参加者は待機者に比べSST実施後に生活技能が高まっていた。
なお、調査終了後待機者にもSSTを実施した。

次のうち、この調査で使われた社会調査の手法として、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
ランダム化比較試験(RCT)
   2 .
コホート調査
   3 .
グラウンデッド・セオリー・アプローチ
   4 .
標本調査
   5 .
横断調査
( 第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉に関する制度とサービス 問152 )
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この過去問の解説 (3件)

33
正解は1です。

1.デイケアの利用者を無作為に振り分け、SSTプログラムの参加者と待機者とし、SSTの効果を比較した方法であり、適切です。

2.コーホート調査とは、特定のコーホートと別のコーホートを比較・分析する手法で、一定期間後の変化を調査します。なお、コーホートとは特定の出来事を同時期に経験した人の集団のことを言います。

3.グラウンテッド・セオリー・アプローチとは、質的調査の一つで、データの収集と分析を同時に、反復して行い、限定的な領域における社会的な現象についての理論をうみだす手法です。

4.標本調査とは、調査対象の集団の一部を抽出して分析することで、母集団の特性を推測する量的調査のひとつです。

5.横断調査とは、1回限りの調査であり、属性によって調査対象を分類する手法のことです。なお、因果関係を見出すためには横断調査より、縦断調査の方が適しています。

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19
 SST(社会生活技能訓練)とは、認知行動療法の一つで、障害者や高齢者、その周囲の人々の日常生活における技能の開発を目的としています。ストレスを処理し、安定した社会生活を送ることを可能にするための「生活技能」を訓練によって身に付け、日常生活に応用することが目的です。そして、対応能力の改善を図ることによって、ストレスが軽減され毎日の生活が安定することを目指す訓練技法をプログラム化したものです。
 
1.○
 ランダム化比較試験(RCT)とは、研究の対象者をランダムに2つのグループに分けて、一方には評価しようとしている治療や予防のための介入を行い(介入群)、もう一方には介入群と異なる治療を行います(対照群)。それらを一定時間後に比較したうえで、介入の効果を検証する試験のことです。

2.×
 コホート調査とは、特定集団の時間的変化を標本調査・分析するものであり、「集団調査」「世代差調査」「コーホート研究」「コーホート分析」などと呼ばれることもあります。コーホート(コホート)とは、統計学や人口学では、年齢や性別など共通属性を持つ人口群を指します。

3.×
 グラウンデッド・セオリー・アプローチとは、インタビューなどを通じて得られた質的データを文章化し、文章化されたデータ群における特徴的な単語などを「コード化(コーディング)」して分析することです。

4.
 標本調査とは、調査対象となる領域に属する構成要素の一部分のみを抽出して調査し、そこから全体を推定しようとする調査のことです。一部分を標本(サンプル)といい、サンプル調査とも呼ばれ、一般的には、「無作為抽出法」と同義で用いられることが多いとされています。

5.×
 横断調査とは、個人・集団・地域など、ある一時点におけるデータを収集する調査のことです。相関関係を明らかにすることができ、原則1回のみ行います。

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SSTとは、ソーシャルスキルトレーニングのことで、仕事をする上で、人とのかかわりをスキルの一つとして身につける訓練のことで、認知行動療法に基づいたリハビリテーション技法です。この設問は集団を対象にした社会調査の技法を問う設問です。

1.〇です。ランダム化比較試験(CT)は、介入するグループとしないグループの比較調査が特徴です。無作為にグループを割振りするため、両者の性質が均等になるメリットがあります。

2.×です。コホート調査とは、特定の集団を時間軸で経過の変化を調査する時に適しています。コホートという言葉は、統計や人口に関する用語で、年齢や性別などの共通項を持つ人口群衆のことを言います。過疎化の村調査や、子供の成長比較などに使われます。

3.×です。グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)は、質的調査の一つで、データに根ざして概念をつくり、概念同士の関係性をみつけて、理論を生成する研究手法のことです。

4.×です。調査対象全員におこなうのを全数調査といいます。標本調査とは、その集団の数が大きい場合、一部の標本となる人たちを抽出して、その結果を全体の平均として扱う調査です。手間が省けるというメリットがあります。選挙の出口調査などがあります。

5.×です。横断調査とは、ある時点での状況を調査する手法です。規模は関係ありません。

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