精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
精神疾患とその治療 問3

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問題

第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

統合失調症に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 幻覚をしばしば認める。
  • 見当識障害がある。
  • 意識障害がある。
  • 血液検査で診断できる。
  • ICD-10によれば、F3群に分類される。

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この過去問の解説 (5件)

01

正解は1です。

1.統合失調症では、幻聴などの幻覚をしばしば認めます。

2.見当識障害とは、時間、場所、状況の認識が正しくできなくなる障害です。統合失調症では、見当識障害は認められません。

3.意識障害とは傾眠状態から昏睡状態に至る意識の障害です。意識障害とは生物学的な意識障害であり、離人症やさせられ体験といった精神病理学的な意識障害である自我意識障害とは異なります。統合失調症では、自我意識障害は認められるものの、意識障害は認められません。

4.統合失調症は血液検査で診断できません。

5.ICD-10によれば、統合失調症はF2群に分類されます。F3群に分類されるのは、気分障害です。

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02

正解は1です。

2:見当識障害は、いわゆる「ここはどこ?私は誰?」の状態です。
 見当識障害は、認知症の中核症状です。

3:統合失調症の患者さんは、声をかけても反応が見られない状態の「昏迷」が見られることはありますが、意識障害とは区別されます。

4:血液検査では診断できません。
 統合失調症と似た他の疾患と判別するために、血液検査が行われることはあります。

5:ICD_10ではF2群に属します。

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03

正解は、1です。

1、正解。

2、「見当識障害」は、認知症の中核症状に当たるもので、場所や自分のことが理解できないことです。

3、統合失調症の方は意識障害が起こることとは関係がありません。声を欠けても反応が返ってこない「昏迷」がみられることがあります。

4、統合失調症は、血液検査では診断することができません。ですが、血液検査をすることで分かる病気もあります。

5、統合失調症は、ICD-10ではF2群に属します。
ICD-10F3群は、精神症状を伴う気分障害(うつ病、躁病など)です。

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04

正解は1です。
統合失調症では、幻覚や幻聴が現れることがあります。

その他の選択肢については、以下のとおりです。

2…見当識障害とは、認知症でみられる症状のひとつです。時間や季節がわからなくなる、今いる場所がわからなくなる、人がわからなくなるといったことが挙げられます。

3…統合失調症の症状として、声をかけても反応が見られない「昏迷」が現れることがありますが、意識障害とは区別されます。意識障害は、物事を正しく理解することや、周囲の刺激に対する適切な反応が損なわれている状態で、具体的には昏睡や失神、せん妄などが挙げられます。

4…統合失調症は血液検査で診断できません。

5…統合失調症はF2群に分類されます。F3群に分類されるのは、気分障害です。

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05

1 . 〇 幻覚・幻聴の症状は、シュナイダーが1級症状にあげている特徴的なものです。 
2 . × 見当識障害とは、自分の置かれている周囲の状況を把握する能力です。「今日は何日、今どこにいるか、周囲の人は誰か、これは何か」などについてわかるかということです。統合失調症の症状で、見当識障害は挙げられていません。
3 . × 統合失調症では、意識障害の症状はありません。
4 . × 統合失調症は、血液検査のような検査で把握できる身体症状や検査所見はありません。
5 . × ICD-10によれば、F2群(統合失調症、統合失調型障害、及び妄想性障害)に分類されます。ちなみに、F3は気分(感情)障害となります。

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