精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
精神保健の課題と支援 問14
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問題
第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
メンタルヘルスをめぐる用語に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- レストレスレッグス症候群とは、ワーカホリックの男性が示す落ち着かない状態をいう。
- レジリエンスとは、精神科における専門的な治療を行ってもなかなか症状が改善しない状態をいう。
- ポピュレーションアプローチとは、健康障害の危険度が高い集団に、重点的に指導や支援を行うことをいう。
- アタッチメントとは、過度な緊張とストレスのある環境に置かれた人が、日常と異なるパーソナリティや行動を示すことをいう。
- メンタリングとは、経験豊かな年長者が若年者と交流し、対話や助言によって自発的な成長を支援することをいう。
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この過去問の解説 (4件)
01
1.レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)は、むずむず脚症候群ともいわれます。夜間就寝時に足がむずむずしたり、虫が這っているような感じがしたりして入眠困難になる睡眠障害の疾患です。中年期以降の女性に多いといわれています。
2.レジリエンスとは、個々人が本来もっているとされる病気やストレスからの回復力、抵抗力、復元力のことをいいます。
3.健康障害の危険度が高い集団に、重点的に指導や支援を行うのは、ハイリスクアプローチです。ポピュレーションアプローチは、対象を限定せずに集団全体にアプローチをしていこうとするものです。
4.アタッチメントとは、愛着とも訳され、主に母子関係を中心とした情緒的絆のことをいいます。
5.メンタリングとは、年長者などの専門知識や経験をもったメンターが、若年者などの経験知識が浅いメンティに、対話や助言によって自発的な成長を支援することをいいます。
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02
1、「レストレッグス症候群」とは、夕方から深夜にかけて、下肢を中心として、ムズムズしたような、痛がゆい感覚が現れる病気です。おもに、腎臓が悪い方や鉄欠乏性貧血の方に多くみられます。
2、「レジリエンス」とは、復元力や病気などからの回復力等を示す概念のことです。
3、この記述は、「ハイリスクアプローチ」の説明です。「ボビュレーションアプローチ」とは、対象を一部に限定せずに集団全体にアプローチをして、全体にリスクを下げていこうとする考え方です。
4、「アタッチメント」とは、愛着の事です。愛着の欲求は人間に生来的に備わっている自然な欲求のの一つです。
5、正解です。
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03
2 . × レジリエンスとは、回復力や復元力と言われています。
3 . × ポピュレーションアプローチとは、保健指導などの専門用語で、集団全体へアプローチし、指導や支援を行うことをいいます。設問のように健康障害の危険度が高い集団を選ぶのは、ハイリスクアプローチです。
4 . × アタッチメントとは、愛着、あるいは愛着関係と言われ、乳児が母親などの特定の人に抱く絆の気持ちです。
5 . ○ 設問の通り、メンタリングとは、経験豊かな年長者が若年者と交流し、対話や助言によって自発的な成長を支援することをいいます。
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04
経験豊かな年長者(メンター)が若年者・未熟練者と交流し、対話や助言によって自発的な成長を支援することをさします。
その他の選択肢については以下のとおりです。
1…レストレッグス症候群とは、むずむず脚症候群ともいわれています。
2…レジリエンスは、強いストレスに直面した際のストレス耐性、精神的な回復力のことです。
3…健康障害の危険度が高い集団に、重点的に指導や支援を行うのは「ハイリスクアプローチ」です。ポピュレーションアプローチは、危険度に関わらず集団全体に働きかけ、リスクの軽減や病気の予防をすることです。
4…アタッチメントは、「愛着」と訳すことができ、幼少期に親子間に築かれる強い愛情・絆のことをさします。
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