精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
人体の構造と機能及び疾病 問82

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問題

第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問82 (訂正依頼・報告はこちら)

国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 機能障害とは、個人が何らかの生活・人生場面にかかわるときに経験する難しさのことである。
  • 参加とは、生活・人生場面へのかかわりのことである。
  • 生活機能と障害の構成要素は、環境因子と個人因子である。
  • 背景因子の構成要素は、心身機能と身体構造、活動と参加である。
  • ICFは、病気やその他の健康状態を病因論的な枠組みに立って分類したものである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.「個人が何らかの生活・人生場面にかかわるときに経験する難しさ」とは、参加制約のことです。機能障害は「著しい変異や喪失などといった、心身機能または身体構造上の問題」と定義されています。

2.参加とは、生活・人生場面へのかかわりのことです。

3.生活機能と障害の構成要素は「心身機能と身体構造」「活動と参加」です。

4.背景因子の構成要素は「環境因子」と「個人因子」です。

5.病因論的な枠組みで分類しているものは国際疾病分類(ICD)です。

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02

国際生活機能分類(ICF)は、人間の生活機能および障害に関する分類法として、WHO総会にて採択されたものです。ICFは、人間の生活機能および障害について、「心身機能と身体構造」、「活動」、「参加」の3次元および影響を及ぼす背景因子としての「環境因子」、「個人因子」で構成されています。

×1 . 機能障害とは、身体とその他の機能の医学的・生物学的状態に関する一般標準からの変異を表すものとされています。個人が何らかの生活・人生場面にかかわるときに経験する難しさは、参加制約と呼ばれています。

○2 . 参加とは、生活・人生場面へのかかわりのことです。

×3 . 生活機能と障害の構成要素は、心身機能と身体構造および活動と参加、とされています。環境因子と個人因子は、背景因子を構成するものです。

×4 . 背景因子の構成要素は、環境因子と個人因子です。心身機能と身体構造、活動と参加は、生活機能と障害の構成要素とされています。

×5 . 病気やその他の健康状態を病因論的な枠組みに立って分類したものは、ICD―10です。

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03

正解は2です。

1.『参加制約』の説明です。
機能障害とは、身体の心身機能あるいは身体構造上の問題を指します。

2.WHO(世界保健機関)はICFにおいて、参加=生活・人生場面へのかかわりのことであると定義しています。

3.生活機能と障害の構成要素は、心身機能と身体構造、活動と参加です。

4.背景因子の構成要素は、環境因子と個人因子です。

5.WHOが作成する『ICD(国際疾病分類)』の説明です。
ICFは、健康一般について記載されています。

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