精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
精神保健の課題と支援 問18

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問題

第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、ケースコントロール研究(症例対照研究)において避けることが望ましい行為として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 調査実施前にインフォームドコンセントを取得すること
  • 研究仮説を知る者が面接調査を実施すること
  • ケース群とコントロール群の間で年齢構成を一致させること
  • 標準化された測定方法を使用すること
  • 面接調査員のトレーニングを行うこと

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

ケースコントロール研究(症例対照研究)は、特定の疾病にかかっている人(ケース群)と年齢や性別などが同じ条件で病気に罹ってない人(コントロール群)を対照して、疾病の原因を過去にさかのぼって探す研究です。

1:インフォームドコンセント(説明と同意)は、どのような研究調査においても大切です。被験者へのインフォームドコンセントの取得を避けることは有り得ない事ですので、誤りです。

2:真の値と調査や観察などによって得られた値との誤差をバイアスといいます。この研究方法では、過去にさかのぼって調査するために、被験者の記憶の誤りなどでバイアスを生じやすいと言われています。研究仮説を知る者が面接調査を実施する事で、面接実施者の先入観などが被験者の回答に影響を与える恐れがあり、避けた方が望ましいので正解です。

3:ケースコントロール研究では、ケース群とコントロール群との間で年齢や性別を同じ条件に合わせて実施するので誤りです。

4:この研究方法はバイアスの生じやすい研究方法ですので、出来るだけ誤差が出ないように標準化された測定方法を使用する事が必要です。よって誤りです。

5:面接調査員が不慣れであったり、未熟であったりすると被験者の回答に影響を与えバイアスの生じる原因となる恐れがありますので、トレーニングを受けた調査員による実施が望ましいです。よって誤りです。

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02

正解は2です。

1.調査実施前にインフォームドコンセントを取得することは、行うことが望ましい行為です。

2.研究仮説を知る者が面接調査を実施することは、先入観の影響を与える可能性があるため、避けることが望ましい行為といえます。

3.ケース群とコントロール群の間で年齢構成を一致させることは、行うことが望ましい行為です。

4.標準化された測定方法を使用することは、行うことが望ましい行為です。

5.面接調査員のトレーニングを行うことは、行うことが望ましい行為です。

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03

 正解は2です。

 症例対照研究は、疾病の原因を過去にさかのぼって探す研究で、疾病に罹患した集団を対象に調査するものです。

1.調査実施前にインフォームドコンセントを得て研究を行うことが望ましいです。

2.研究仮説を知る者が面接調査を実施する事で、面接実施者の先入観が被験者に影響を与える恐れがあるので、避けることが望ましい行為です。

3.症例と性別や年齢などの要因が似た人を「対照」として選ぶため、年齢構成を一致させます。

4.測定方法に差が出ないように、標準化された測定方法を使用することが望ましいです。

5.面接調査員の力量に差が出てしまうので、トレーニングは必要です。

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