精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
社会理論と社会システム 問95
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問題
第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 社会理論と社会システム 問95 (訂正依頼・報告はこちら)
ウェーバー(Weber、 M.)の支配の諸類型に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 合法的支配とは、ある私的な関係に限って認められたルールに基づく支配体制である。
- 官僚制による支配とは、権力者の恣意的な判断や決定による支配体制である。
- カリスマ的支配とは、非日常的な資質の持ち主によって成立する支配体制である。
- 家父長制的支配とは、家業を遂行する経営的な能力に基づく支配体制である。
- 伝統的支配とは、過去に制定された法に基づく支配体制である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:合法的支配とは、私的な関係に限って認められたルールに基づく支配体制ではありませんので誤りです。
合法的支配は、法律や命令など、形式的に正しい手続きを経て定められた法規に基づく支配体制です。
2:官僚制による支配とは、権力者の恣意的な判断や決定による支配体制ではありませんので誤りです。
官僚制による支配は、合理的なルールを厳密に決めて恣意的な判断の余地をなくす支配体制です。
3:カリスマ的支配とは、非日常的な資質の持ち主によって成立する支配体制ですので正解です。
カリスマ的支配においては、支配者の人格や非日常的な資質(呪術的能力や英雄的行為など)を拠り所とします。
4:家父長制的支配とは、家業を遂行する経営的な能力に基づく支配体制ではありませんので誤りです。
家父長制的支配は、男子家長が強い家長権により家族を支配する支配体制です。家父長制という伝統が、侵しがたいものであるという信念に基づきます。
5:伝統的支配とは、過去に制定された法に基づく支配体制ではありませんので誤りです。
伝統的支配は、かつてからある秩序と支配権を侵しがたいものであるという信念に基づきます。家父長制的支配も伝統的支配にあたります。
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02
1.合法的支配とは、過去に制定された法に基づく支配体制です。
2.官僚制による支配とは、規則やはっきりした上下関係、文書などによる支配体制です。
3.カリスマ的支配とは、非日常的な資質の持ち主によって成立する支配体制です。
4.家父長制的支配とは、経営的な能力に基づかない、ある私的な関係に限って認められたルールに基づく支配体制です。
5.伝統的支配とは、権力者の恣意的な判断や決定による支配体制です。
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03
M,ウエーバーは支配の3類型を提言し、伝統的支配、合法的支配、カリスマ的支配に分類しました。
1、合法的支配とは、法令遵守による支配のことであり支配と服従を成立させるものです。私的な関係に限って認められるものではありません。
2、官僚制による支配とは、社会集団や組織での管理システムであり、規則に基づいた合理的な命令権限による支配であり、恣意的なものではありません。
3、カリスマ的支配とは、非日常的な能力に対する信仰によって成立するものとされています。
よってこれが適切です。
4、家父長的支配とは、民族的風習、家柄、身分の強い立場を持ったものに対する信仰を持って支配する形態で、伝統的支配の最も純粋な形態です。
経営的能力とは関係ありません。
5、伝統的支配とは、風習や秩序などの昔からある慣習に基づいて支配するものです。法に基づく支配は合法的支配です。
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