精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
精神保健の課題と支援 問20

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

mhGAP介入ガイド(mhGAP Intervention Guide)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 精神保健専門家のいない保健医療の場で使用する目的で作成された。
  • 世界各国の精神保健資源に関する基礎データを、統一的な様式で集約及び記述することを目指して作成された。
  • 災害や紛争後の精神保健的支援の在り方について、国際機関や国際NGOの代表による議論に基づき作成された。
  • 自殺が公衆衛生上の重要な課題であるとの認識を高め、各国の包括的な自殺予防戦略の実施を支援する目的で作成された。
  • アルコールの有害使用の課題を整理した上で、その低減に向けた政策の選択肢と介入策を提示する目的で作成された。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1.mhGAPは、精神保健専門家のいない保健医療の場で使用する目的で作成されました。

2.世界各国の精神保健資源に関する基礎データを、統一的な様式で集約及び記述することを目指して作成されたのは、「国際生活機能分類(ICF)」です。

3.災害や紛争後の精神保健的支援の在り方について、国際機関や国際NGOの代表による議論に基づき作成されたのは、「災害・紛争等緊急時における精神保健・心理社会的支援に関するIASCガイドライン」です。

4.自殺が公衆衛生上の重要な課題であるとの認識を高め、各国の包括的な自殺予防戦略の実施を支援する目的で作成されたのは、「自殺を予防する 世界の優先課題(邦題)」です。

5.アルコールの有害使用の課題を整理した上で、その低減に向けた政策の選択肢と介入策を提示する目的で作成されたのは、「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略(邦題)」です。

参考になった数34

02

mhGAPとは、メンタルヘルス・ギャップ・アクション・プログラム、中低諸国において精神保健医療サービスを受けたくても、受けることが出来ない現状の改善のためのプログラムです。
〇1 .精神保健専門家のいない保健医療の場でも科学的な根拠に基づいたケアが行えるようにするために、WHOが介入のガイドを開発しました。

×2 . 「世界各国の精神保健資源に関する基礎データを、統一的な様式で集約及び記述することを目指して作成された」 → この説明は、メンタルヘルスアトラスプロジェクトのものです。

×3 . 「災害や紛争後の精神保健的支援の在り方について、国際機関や国際NGOの代表による議論に基づき作成された」 → この説明は、IASCガイドラインについてのものです。

×4 . 「自殺が公衆衛生上の重要な課題であるとの認識を高め、各国の包括的な自殺予防戦略の実施を支援する目的で作成された」 → WHOの「自殺を予防するー世界の優先課題」(2014)についての説明です。

×5 . 「アルコールの有害使用の課題を整理した上で、その低減に向けた政策の選択肢と介入策を提示する目的で作成された」→ 「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」に関するものです。2010年のWHO総会で承認されました。

参考になった数23

03

1、mhGAP介入ガイドは、専門家のいない場でも科学的なケアが行えるように、WHOにより作られました。

2、この記述は、メンタルヘルスアトラスプロジェクトに関するものです。

3、災害や紛争後の精神保健的支援の在り方について、国際機関で議論作成されたのは、「IASCガイドライン」です。

4、 自殺が公衆衛生上の重要な課題であるとの認識を高め、各国の包括的な自殺予防戦略の実施を支援する目的で作成されたのは、「自殺を予防するー世界の優先課題」です。

5、アルコールの有害使用の課題を整理した上で、その低減に向けた政策の選択肢と介入策を提示する目的で作成されたのは、2010年にWHOで「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」として承認されたものです。

以上から、正解は1です。

参考になった数10