精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問44
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問題
第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
Gさんは、病状が不安定であったために精神科病院に長期入院となっていたが、最近は落ち着いている状態が続いている。Gさんの両親は既に他界し、唯一の親族である妹は遠方に住んでいる。
地域移行支援の依頼をGさんから受けた、N市の指定一般相談支援事業所に勤務する新人H精神保健福祉士は、Gさんの地域移行支援計画を立てるために助言を受けることにした。
H精神保健福祉士が受けた次の助言のうち、コンサルテーションとして、適切なものを1つ選びなさい。
地域移行支援の依頼をGさんから受けた、N市の指定一般相談支援事業所に勤務する新人H精神保健福祉士は、Gさんの地域移行支援計画を立てるために助言を受けることにした。
H精神保健福祉士が受けた次の助言のうち、コンサルテーションとして、適切なものを1つ選びなさい。
- N市保健センターの保健師から、精神障害者の訪問看護の利用の可能性を聞いた。
- Gさんの支援を共に行うピアサポーターから、過去の事例について聞いた。
- 上司である事業所管理者から、自分の役割と責任について聞いた。
- 経験豊富な精神保健福祉士から、地域移行の実践の報告を聞いた。
- Gさんの妹から、支援への協力を得られるか聞いた。
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この過去問の解説 (3件)
01
〇1 . 上記の説明の通り、その一環として適切な選択肢です。
×2 . 同じような疾患や問題を共有するピアサポーターからの情報を得ることは有意義ですが、コンサルテーションとは言えません。
×3 . 上司である事業所管理者から学ぶことは、スーパービジョン(スーパーバイズを受けること)です。職務上の役割や責任について聞くことは、スーパーバイズのうちの管理的機能に該当します。
×4 . 経験豊富な精神保健福祉士から、地域移行の実践の報告を聞くことは、同一職種であるため、コンサルテーションではなく、スーパービジョンです。
×5 . 当事者の家族から、支援への協力を得られるか聞くことは、アセスメントの段階での情報収集です。コンサルテーションではありません。
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02
コンサルテーションは他の専門職から助言を受けることです。
1.保健師から訪問看護の利用の可能性を聞くことは、コンサルテーションといえます。
2.ピアサポーターは専門職ではないため、コンサルテーションとはいえません。
3.上司から自分の役割と責任について聞くことは、コンサルテーションではありません。
4.同じ専門職の精神保健福祉士から実践報告を聞くことは、コンサルテーションではありません。
5.ご家族に支援の協力を得られるか聞くことは、コンサルテーションではありません。
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03
本設問では「コンサルテーション」の意味を正しく理解する事が必要となります。
コンサルテーションとは、特定の問題に対してその分野の専門職から助言を受ける事を言います。コンサルテーションの特徴としては、助言を与える側(コンサルタント)と助言を受ける側(コンサルティ)は同じ事業所に属さない、または同じ事業所に属していても他の部署に所属しているなど、管理機能を働かせるものではないという事が挙げられます。
適切な内容です。地域移行支援計画を立案するために、専門職である保健師から精神障害者の訪問看護の利用の可能性について確認する事は、専門職からの助言となり、コンサルテーションの要件を満たしています。また、保健師はN市保健センターに所属しているため、N市の指定一般相談支援事業所に勤務しているH精神保健福祉士に対して管理機能を働かせる事もありません。
不適切です。コンサルテーションは専門職が専門職に対して助言を行う事です。ピアサポーターは同じ病気や症状などを持ち、お互いの立場を理解し支えあう人の事を言うため、専門職ではなくコンサルテーションに当てはまりません。
不適切です。コンサルテーションは管理機能を働かせずに行われる物です。上司である事業管理者からの助言はコンサルテーションに当てはまりません。
不適切です。コンサルテーションは異なる職種の人から、その人の専門分野について助言を受ける事を言います。同じ職種である経験豊富な精神保健福祉士からの実践報告を聞く事は、コンサルテーションに当てはまりません。
不適切です。Gさんの妹から支援への協力を得られるかどうかを確認する事は、Gさんの地域移行支援計画を作成する上で必要な情報と考えられます。しかし、Gさんの妹は専門職ではなく、助言を受けている訳でもないためコンサルテーションとは言えません。
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