精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
心理学理論と心理的支援 問92

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問92 (訂正依頼・報告はこちら)

適応機制に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 抑圧とは、現在の発達段階より下の発達段階に逆戻りして、未熟な言動を行うことをいう。
  • 昇華とは、ある対象に対して持っていた本来の欲求や本心とは反対の言動をとることをいう。
  • 退行とは、苦痛な感情や社会から承認されそうもない欲求を、意識の中から閉め出す無意識的な心理作用のことをいう。
  • 合理化とは、自分がとった葛藤を伴う言動について、一見もっともらしい理由づけをすることをいう。
  • 反動形成とは、社会から承認されそうもない欲求を、社会から承認されるものに置き換えて充足させることをいう。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.抑圧とは、苦痛な感情や社会から承認されそうもない欲求を、意識の中から閉め出す無意識的な心理作用のことをいいます。

2.昇華とは、社会から承認されそうもない欲求を、社会から承認されるものに置き換えて充足させることをいいます。

3.退行とは、現在の発達段階より下の発達段階に逆戻りして、未熟な言動を行うことをいいます。

4.合理化とは、自分がとった葛藤を伴う言動について、一見もっともらしい理由づけをすることをいいます。

5.反動形成とは、ある対象に対して持っていた本来の欲求や本心とは反対の言動をとることをいいます。

参考になった数18

02

防衛機制、適応規制に関する問題は、心理学では昔から、どこでもよく出る問題の一つです。
×1 . 抑圧とは、「苦痛な感情や社会から承認されそうもない欲求を、意識の中から閉め出す無意識的な心理作用のこと」です。

×2 . 昇華とは、「社会から承認されそうもない欲求を、社会から承認されるものに置き換えて充足させること」です。

×3 . 退行とは、「現在の発達段階より下の発達段階に逆戻りして、未熟な言動を行うこと」です。

〇4 . 合理化とは、「自分がとった葛藤を伴う言動について、一見もっともらしい理由づけをすること」です。

×5 . 反動形成とは、「ある対象に対して持っていた本来の欲求や本心とは反対の言動をとること」です。たとえば好きな子を嫌いと言っていじめてしまうこともそのひとつかもしれません。

参考になった数10

03

適応機制は防衛機能とも呼ばれています。
欲求が満たされない状態を正当化しようとする心の機能を指します。
適応機制には、攻撃・逃避・同一化・白昼夢・固着・置換・補償・代償・知性化などがあります。
この問題のように説明文が入れ替わり出題される事もあり頻出問題です。

1.誤り。説明文は「退行」の内容です。簡単に言うと赤ちゃん返り、幼い状態に戻る事です。

2.誤り。説明文は「反動形成」の内容です。昇華とは社会的に認められない欲求が生じた時に芸術や学問に打ち込み解消することです。

3.誤り。説明文の内容は選択肢1の抑圧の説明です。

4.正しい。合理化の説明です、もっともらしい説明をつけて正当化することです。

5.誤り。説明文の内容は選択肢2の昇華の説明です。
以上により選択肢4が正解となります。

参考になった数3