精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
現代社会と福祉 問107
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問題
第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 現代社会と福祉 問107 (訂正依頼・報告はこちら)
個人の福祉ニードに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 利用者のフェルト・ニードとは、専門職が社会規範に照らして把握する福祉ニードのことである。
- 人々の心身機能の状態が同一であれば、福祉ニードも同一である。
- 経済的な福祉ニードは、相談援助の対象とはならない。
- サービス供給体制の整備に伴い、潜在的な福祉ニードが顕在化することがある。
- 福祉サービスの利用を拒んでいる人の福祉ニードは、専門職の介入によって把握されることはない。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.誤り。心身機能の状態が同じでも一人一人個人差、環境、生活水準などにより異なるので服しニードが同一というのは誤りです。
3.誤り。経済的な福祉ニードも相談援助の対象となります。貧困・生活保護などのケースが思い浮かぶのではないでしょうか?
4.正しい。顕在化とは「はっきり形に現れて存在する」を意味します。説明文の通りサービス供給体制が整備されることにより潜在的な福祉ニードが顕在化することがあります。
5.誤り。福祉サービスの利用を拒んでいる人の福祉ニードは専門職により把握されることもあります。
行政や専門職によるニードは規範ニードと呼ばれています。
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02
×1 . 利用者のフェルト・ニード(感じ取られたニード)とは、利用者本人が欲しているということです。専門職が社会規範に照らして把握するニードではありません。それは、規範的なニードです。
×2 . 人々の心身機能の状態が同一であっても、取り巻く環境や本人の価値観や気持ちなどによってニードは異なります。利用者を個別的な存在として捉える視点は大切です。
×3 . 経済的な福祉ニードは、社会生活を営むために重要な基本項目のひとつです。
〇4 . サービス供給体制の整備に伴い、潜在的な福祉ニードが顕在化することがあります。たとえば、訪問介護の制度が出来れば、訪問介護によってより安定した社会生活を営むことが出来る可能性を持った利用者の存在が明らかになります。
×5 . 福祉サービスの利用を拒んでいる人は、福祉サービスの導入が必要なことがフェルトニードとして本人には自覚されていない場合があります。専門職の介入によって、福祉サービスのニードを明らかにし、サービスを受けられるように配慮することが求められます。
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03
1.利用者のフェルト・ニードとは、利用者が感じている福祉ニードのことです。
2.心身機能の状態が同一であっても、福祉ニードは同一とは限りません。
3.経済的な福祉ニードも、相談援助の対象となります。
4.サービス供給体制の整備に伴って、潜在的な福祉ニードが顕在化することがあります。
5.専門職の介入によって、福祉サービスの利用を拒んでいる人の福祉ニードが把握されることもあります。
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