精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
現代社会と福祉 問106

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 現代社会と福祉 問106 (訂正依頼・報告はこちら)

「社会保障制度改革国民会議報告書~確かな社会保障を将来世代に伝えるための道筋~」(2013年(平成25年)8月)において示された社会保障制度改革に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 「病院完結型」の医療の確立を提案した。
  • 給付の拡大を提案した。
  • 切れ目のない「全世代型の社会保障」を提案した。
  • 非正規雇用者向けの独立した社会保険制度の新設を提案した。
  • 市町村による地域医療ビジョンの策定を提案した。

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この過去問の解説 (3件)

01

×1 . 平均寿命が80歳代までに延び、高齢化社会となってきたため、これまでの「病院完結型」ではなく、「地域完結型」の医療の確立を提案しました。

×2 . 社会保障費の増大に伴い、給付の拡大ではなく、重点化・効率化を提案しています。

〇3 . 社会保障は介護・年金・医療のみならず、雇用、子育て支援、低所得者・格差の問題、住まいなどが課題となるので、切れ目のない「全世代型の社会保障」を提案し、世代間の財源の取り合いをするのでなく、資産を含め負担能力に応じて負担する仕組みを考えています。

×4 . 非正規雇用者向けの独立した社会保険制度の新設ではなく、被用者保険の適用拡大として非正規雇用者などが除外されず安定した生活を営めるように提案しています。

×5 . 市町村ではなく、都道府県による地域医療ビジョンの策定を提案しています。市町村の地域包括ケア計画を踏まえ、医療提供体制の改革や介護サービスの情報提供体制の整合などの改革を提案しています。

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02

1.誤り。社会保障制度改革国民会議報告書によると
「病院完結型医療から地域完結型の医療へと転換」と書かれています。

2.誤り。給付の拡大は提案されていません。社会保障の安定財源を確保し持続可能な制度とするため徹底した給付の重点化効率化が求められます。
「自助努力を支えることにより公的制度への依存を減らす」などとも明記されています。

3.正しい。全ての世代を対象とした社会保障制度と書かれており給付と負担の両面にわたる世代間の公平が必要です。

4.誤り。非正規雇用者向けの社会保険制度新設は提案されていません。

5.誤り。地域医療ビジョンの策定は都道府県です。
地域医療ビジョンは地域の医療需要の将来推計や報告された情報等を活用して二次医療圏ごとの各医療機能の将来の必要量を含め、その地域にふさわしいバランスのとれた医療機能の分化と連携を適切に推進するための地域医療ビジョンを策定する事が主な内容です。

よって選択肢3が正解となります。

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03

正解は3です。

1.「病院完結型」ではなく「地域完結型」の提案が行われています。

2.給付の拡大ではなく、重点化、効率化の提案が行われています。

3.切れ目のない「全世代型の社会保障」を提案しています。

4.非正規雇用者には「労働者の雇用の安定や処遇の改善、被用者保険の適用拡大が必要」と提案されています。

5.地域医療ビジョンの策定については、「国と都道府県とが十分協議すること」と提案されています。

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