精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
保健医療サービス 問150

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 保健医療サービス 問150 (訂正依頼・報告はこちら)

「平成25年度国民医療費の概況」(厚生労働省)に基づく、我が国の医療費に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 年齢階級別の割合をみると、65歳以上の医療費よりも65歳未満の医療費の方が高い。
  • 制度区分別に金額をみると、国民健康保険の総額よりも被用者保険の総額の方が多い。
  • 医科診療医療費の傷病分類別の割合をみると、呼吸器系の疾患が最も高い。
  • 医科診療医療費の診療種類別の割合をみると、入院医療費よりも入院外医療費の方が高い。
  • 国民医療費の総額をみると、初めて40兆円を超えた。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

1.「平成25年度国民医療費の概況」では、65歳以上の医療費の方が65歳未満の医療費よりも高くなっています。
「平成27年度国民医療費の概況」でも同じです。

2.「平成25年度国民医療費の概況」では、国民健康保険の総額の方が被用者保険の総額よりも多くなっています。「平成27年度国民医療費の概況」でも同じですが、その差は小さくなってきています。

3.「平成25年度国民医療費の概況」では、循環器系の疾患が最も高くなっています。「平成27年度国民医療費の概況」でも同じです。

4.「平成25年度国民医療費の概況」では、入院医療費の方が入院外医療費よりも高くなっています。

5.国民医療費の総額は、「平成25年度国民医療費の概況」で初めて40兆円を超えています。その後も国民医療費は増えており「平成27年度国民医療費の概況」では42兆円を超えています。

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02

正解は5になります。
H25年度より、国民医療費は40兆円を超えています。H27年度には42兆円を超えるなど増加傾向が続いています。

1 国民医療費を年齢階級別に見ると、65歳以上が6割を占めているため、65歳未満よりも高くなっています。

2 国民医療費を制度区分別にみると、国民健康保険の総額の方が被用者保険の総額よりも多くなっています。

3 医科診療医療費の傷病分類別の割合をみると、循環器系の疾患が最多になっています。

4 医科診療医療費の診療種類別の割合をみると、入院医療費が最多なので入院外医療費よりも多くなっています。

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03

正答【5】

「平成25年度国民医療費の概況」厚生労働省 
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/13/dl/data.pdf

1.誤答
平成25年度の国民医療費を年齢階級別にみると、65歳以上の医療費は、23兆1,112億円(57.7%)となっています。
一方、65歳未満の医療費の割合は、16兆9,497億円(42.3%)となっており、65歳以上の医療費のほうが高くなっています。


2.誤答
国民医療費の制度区分別に国民健康保険の総額と被用者保険の総額を比較してみると、国民健康保険の総額のほうが多くなっています(表2 制度区分別国民医療費)。

・国民健康保険 9兆6,310億円(24.0%)
・被用者保険  8兆8,815億円(22.2%)

3.誤答
医科診療医療費の傷病分類別の割合をみると、最も多いのは、「循環器系の疾患」5兆8,817億円(20.5%)で、次いで「新生物」3兆8,850億円(13.5%)、「筋骨格系及び結合組織の疾患」2兆2,422億円(7.8%)、「呼吸器系の疾患」2兆1,211億円(7.4%)となっています。
呼吸器系の疾患は4番目となっています。


4.誤答
医科診療医療費は28兆7,447億円(71.8%)となっています。診療種類別では、入院医療費は14兆9,667億円(37.4%)、入院外医療費は13兆7,780億円(34.4%)となり、入院医療費のほうが高くなっています。


5.正答
平成25年度の国民医療費は40兆610億円(人口1人当たり国民医療費 314,700円)、前年度の39兆2,117億円に比べ8,493億円、2.2%の増加となっています。
国民医療費の総額が40兆円を超えたのは初めてです。

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