精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問105

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問題

第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問105 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、国際ソーシャルワーカー連盟( IFSW )の倫理綱領の「倫理基準」に関するものとして、正しいものを1つ選びなさい。
  • 専門職としての倫理責任として、秘密の保持が示されている。
  • 利用者に対する倫理責任として、説明責任が示されている。
  • 実践現場における倫理責任として、専門職の擁護が示されている。
  • 社会に対する倫理責任として、業務改善の推進が示されている。
  • 専門職としての倫理責任として、社会への働きかけが示されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「2」です。

国際ソーシャルワーカー連盟( IFSW )の倫理綱領の「倫理基準」は4つの倫理責任に分けて規定されており、下記のようになっています。
Ⅰ.利用者に対する倫理責任
 ①利用者との関係、②利用者の利益最優先、③受容、④説明責任、⑤利用者の自己決定の尊重、⑥利用者の意思決定能力への対応、⑦プライバシーの尊重、⑧秘密の保持、⑨記録の開示、⑩情報の共有、⑪性的差別、虐待の禁止、⑫権利侵害の防止
Ⅱ.実践現場における倫理責任
①最良の実践を行う責務、②他の専門職等との連携・協働、③実践現場と綱領の遵守、④業務改善の推進
Ⅲ.社会に対する倫理責任
①ソーシャル・インクルージョン、②社会への働きかけ、③国際社会への働きかけ
Ⅳ.専門職としての倫理責任
①専門職の啓発、②信用失墜行為の禁止、③社会的信用の保持、④専門職の擁護、⑤専門性の向上、⑥教育・訓練・管理における責務、⑦調査・研究

1. 秘密の保持は利用者への倫理責任です。

2. 正解です。

3. 専門職の擁護は、専門職としての倫理責任です。

4. 業務改善の推進は実践現場における倫理責任です。

5. 社会への働きかけは、社会に対する倫理責任です。

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02

正解は2です。

1.「秘密の保持」は、「利用者に対する倫理責任」として示されています。

2.「利用者に対する倫理責任」として、「説明責任」が示されています。

3.「専門職の擁護」は、「専門職としての倫理責任」として示されています。

4.「業務改善の推進」は、「実践現場における倫理責任」として示されています。

5.「社会への働きかけ」は、「社会に対する倫理責任」として示されています。

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03

正答【2】

国際ソーシャルワーカー連盟( IFSW )の倫理綱領の「倫理基準」
http://jfsw.org/code-of-ethics/

1.誤答
秘密保持については、「Ⅰ クライエントに対する倫理責任」において、「ソーシャルワーカーは、クライエントのプライバシーを尊重し秘密を保持する」と明記されています。

2.正答 
説明責任ついては、「Ⅰ クライエントに対する倫理責任」において、「ソーシャルワーカーは、クライエントに必要な情報を適切な方法・わかりやすい表現を用いて提供する」と明記されています。

3.誤答
専門職の擁護については、「Ⅳ 専門職としての倫理責任」において、「ソーシャルワーカーは、不当な批判を受けることがあれば、専門職として連帯し、その立場を擁護する」と明記されています。

4.誤答 
業務改善の推進については、「Ⅱ 組織・職場に対する倫理責任」において、「ソーシャルワーカーは、人々のニーズや社会状況の変化に応じて組織・職場の機能を評価し必要な改革を図る」と明記されています。

5.誤答 
社会の働きかけについて、「Ⅲ 社会に対する倫理責任」について、「ソーシャルワーカーは、人権と社会正義の増進において変革と開発が必要であるとみなすとき、人々の主体性を活かしながら、社会に働きかける」と明記されています。

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