精神保健福祉士の過去問
第22回(令和元年度)
精神障害者の生活支援システム 問163
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問題
第22回(令和元年度) 精神保健福祉士国家試験 精神障害者の生活支援システム 問163 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、次の問題について答えなさい。
〔事例〕
Aさん(35歳、女性)は5年前に離婚して実家に戻り、製造会社の事務員として就職した。Aさんは同僚や上司との関係も良く、定時に帰ることができる働きやすい職場に勤務することができていた。しかし、半年前に母親が病気で急逝したことにより、うつ病を発症した。精神科の主治医からは、休職して治療に専念することを勧められた。Aさんは上司とも相談して、当面のあいだ休職することにした。
休職して半年がたつと給与が払われなくなった。貯金はあったが今後の生活に不安を覚えた。そこでAさんは、通院先のB精神保健福祉士に相談したところ、健康保険法に基づく、病気で休業中に生活を保障する制度を利用できることを知り、申請することにした。
その数か月後、うつ病の症状は軽減したが、職場での居場所がなくなる不安を覚え、復職について精神科の主治医とB精神保健福祉士に相談した。主治医は、病状から診てAさんが復職を焦っていることに懸念があることを伝えた。また、B精神保健福祉士は、Aさんの仕事に集中し過ぎることに不安があることを伝えた。その上で、B精神保健福祉士は、Aさんに障害者の雇用の促進等に関する法律に基づき設置されているYセンターの「職場復帰支援」の利用を勧めた。
その後Aさんは、Yセンターの職場復帰支援を受けることになった。支援を担当したCさんは、Aさんや家族や上司などから、各々が抱く心配や、職場環境、ソーシャルサポートの状況などを確認した。そしてCさんは、Aさんの職場復帰に向けた支援計画を作成した。
Aさんは、その支援計画に基づき、同じ悩みを持つ仲間とのミーティングへの参加や職場での短時間勤務などを重ね、徐々に職場復帰のための準備を整えていった。
次のうち、Cさんの職名として、正しいものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Aさん(35歳、女性)は5年前に離婚して実家に戻り、製造会社の事務員として就職した。Aさんは同僚や上司との関係も良く、定時に帰ることができる働きやすい職場に勤務することができていた。しかし、半年前に母親が病気で急逝したことにより、うつ病を発症した。精神科の主治医からは、休職して治療に専念することを勧められた。Aさんは上司とも相談して、当面のあいだ休職することにした。
休職して半年がたつと給与が払われなくなった。貯金はあったが今後の生活に不安を覚えた。そこでAさんは、通院先のB精神保健福祉士に相談したところ、健康保険法に基づく、病気で休業中に生活を保障する制度を利用できることを知り、申請することにした。
その数か月後、うつ病の症状は軽減したが、職場での居場所がなくなる不安を覚え、復職について精神科の主治医とB精神保健福祉士に相談した。主治医は、病状から診てAさんが復職を焦っていることに懸念があることを伝えた。また、B精神保健福祉士は、Aさんの仕事に集中し過ぎることに不安があることを伝えた。その上で、B精神保健福祉士は、Aさんに障害者の雇用の促進等に関する法律に基づき設置されているYセンターの「職場復帰支援」の利用を勧めた。
その後Aさんは、Yセンターの職場復帰支援を受けることになった。支援を担当したCさんは、Aさんや家族や上司などから、各々が抱く心配や、職場環境、ソーシャルサポートの状況などを確認した。そしてCさんは、Aさんの職場復帰に向けた支援計画を作成した。
Aさんは、その支援計画に基づき、同じ悩みを持つ仲間とのミーティングへの参加や職場での短時間勤務などを重ね、徐々に職場復帰のための準備を整えていった。
次のうち、Cさんの職名として、正しいものを1つ選びなさい。
- サービス管理責任者
- 精神障害者雇用トータルサポーター
- 障害者専門支援員
- 障害者職業カウンセラー
- 職場適応援助者
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この過去問の解説 (2件)
01
1→サービス管理責任者は、障害福祉サービス提供のまとめ役のことをいいます。
2→精神障害者雇用トータルサポーターとは、ハローワークに配置される相談員のことをいいます。
3→ 障害者専門支援員とは、求職障害者の障害の適性を把握し、職業紹介を行うために必要な援助を行います。
4→障害者職業カウンセラーは、障害者に対する職業評価(職業リハビリテーション計画)を行います。
5→職場適応援助者は、ジョブコーチとも呼ばれ、対象の障害者が就業するに当たり、職場に定着して長く働けるように支援する業務を担います。
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02
1.サービス管理責任者は、就労継続支援A・B型通所系サービス、就労移行支援事業所に配置されています。職場復帰のための計画ではなく、利用者の個別支援計画の作成を行います。
2.精神障害者雇用トータルサポーターは、求職者に対し精神症状に配慮したカウンセリングを行います。事業所に対しては就職準備プログラムおよび事業所に対する支援を行います。
3.障害者専門支援員は、求職障害者の障害の態様や適性を把握するとともに、職業紹介を行うために必要な援助について明らかにします。求職障害者の紹介に同行し事業主に対し助言を行います。
4.障害者職業カウンセラーは、仕事の心配や、職場環境、ソーシャルサポートの状況などを確認し、職場復帰に向けた支援計画を作成します。
5.職場適応援助者はジョブコーチといい、就職に向けた相談、就職に向けた準備、就職後のフォローアップを行います。
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