精神保健福祉士の過去問
第24回(令和3年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問129
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問題
第24回(令和3年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問129 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、精神障害がある者のリカバリーについての説明として、適切なものを1つ選びなさい。
- 全ての人が同じリカバリーの過程を経る。
- 本人が自由に挑戦できるよう、支援者が責任を負う。
- 本人の障害の部分に焦点を当てる。
- 希望はリカバリーを支える原動力となる。
- 身体的状況を切り離し、精神的な回復を図る。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、 4 です。
リカバリーとは、病気が治癒・改善していてなくても、
その人が精神疾患からもたらされた破局的な状況を乗り越えて成長するという、
その人の人生における新しい意味と目的を発展させることです。
1.適切ではありません。
人それぞれ、置かれている状況や環境は異なり、
誰一人として同じ人生はありません。
したがって、全ての人が同じリカバリーの過程をたどることはありません。
2.適切ではありません。
本人の挑戦に責任を負うのは本人自身です。
自己決定において人生を歩んでいくことが、本人の成長に繋がります。
3.適切ではありません。
病気の治癒・改善に焦点を当てるのは、治療です。
リカバリーは、本人を生活者として捉える生活モデルの考え方から成り立っています。
4.適切です。
希望を持つことで、本人は今後の人生を主体的に歩むことができます。
希望はリカバリーを促進させていく上で必要不可欠と言えます。
5.適切ではありません。
身体と精神は切り離すことはできないほど、密接に関係しています。
精神面だけではなく、心身共にリカバリーを図ることが理想です。
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02
正解は、4 です。
1 不適切です。
目標や価値観などは人それぞれ違いますので、その人によってリカバリーの過程も多種多様です。
2 不適切です。
責任者が本人の挑戦に対して責任を負うわけではありません。
3 不適切です。
障害の部分ではなく、その人自身に焦点を当てます。
4 適切です。
障害があっても夢や希望を持つことが原動力となります。
5 不適切です。
身体的状況を切り離すことなく、その人自身の回復を図ります。
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03
1、不適切です。リカバリーの目標は、クライエント一人ひとり異なります。そのため、その目標に向かって進む経過も異なる事となります。
2、不適切です。支援者は本人が自分の人生を主体的に歩むため、本人が自由に人生における目標を選択し、それを達成できるよう支援を行います。しかし、人生の選択に責任を持つのはその本人であり、支援者が責任を持つ事ではありません。
3、不適切です。リカバリーは本人自身の生き方や生活などに焦点を当て、その人主体にその人自身の人生を歩めるよう支援する事を言います。
4、適切な内容です。
5、不適切です。リカバリーにおいて本人の精神的な回復はもちろん、身体的状況に問題があるのであればその回復も必要となると考えられ、切り離して考える事はできません。
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