精神保健福祉士の過去問
第25回(令和4年度)
社会理論と社会システム 問2
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問題
第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 社会理論と社会システム 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
社会変動の理論に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ルーマン(Luhmann, N.)は、社会の発展に伴い、軍事型社会から産業型社会へ移行すると主張した。
- テンニース(Tonnies, F.)は、自然的な本質意志に基づくゲマインシャフトから人為的な選択意志に基づくゲゼルシャフトへ移行すると主張した。
- デュルケム(Durkheim, E.)は、産業化の進展に伴い、工業社会の次の発展段階として脱工業社会が到来すると主張した。
- スペンサー(Spencer, H.)は、近代社会では適応、目標達成、統合、潜在的パターン維持の四つの機能に対応した下位システムが分出すると主張した。
- パーソンズ(Parsons, T.)は、同質的な個人が並列する機械的連帯から、異質な個人の分業による有機的な連帯へと変化していくと主張した。
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この過去問の解説 (3件)
01
本設問に登場する社会変動の理論は、19世紀初頭から登場し始めた理論です。
✕ 選択肢の内容は、スペンサーが提唱した「社会進化論」の内容です。
〇 適切な内容です。ゲマインシャフトの例としては、血縁関係のある家族などが挙げられます。対してゲゼルシャフトの例としては国家や会社などが挙げられます。
✕ 選択肢の内容を主張したのはベルです。脱工業化社会とは、第三次産業が占める割合が高まった社会の事を言います。
✕ 選択肢の内容は、パーソンズが主張したAGIL理論の説明となっています。
✕ 選択肢の内容は、デュルケムが主張した社会分業論の説明となっています。
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02
ルーマン、テンニース、デュルケム、スペンサー、パーソンズの各々の理論について、その考え方を整理しておきましょう。
ルーマンは、近代社会は階層的分化から機能的分化に移行するとしました。
テンニースは、本質意志に基づくゲマインシャフトから選択意志に基づくゲゼルシャフトに移行するとしました。
デュルケムは、同質的な個人が並列する機械的連帯から、異質な個人の分業による有機的な連帯へと変化していくとしました。産業化の進展に伴って工業社会の次の段階で脱工業社会が到来するとしたのはベルです。
スペンサーは、軍事型社会から産業型社会へ移行するとしました。
パーソンズは、近代社会においては、適応(A)、目標達成(G)、統合(I)、潜在的パターン維持(L)の四つの機能に対応することができる下位システムができあがるとしました。
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03
社会学者と提唱した理論について、組み合わせて問われることは多いです。セットで覚えておくようにしましょう。
不適切です。記述内容は、スペンサーが主張しました。
適切です。記述の通りです。
不適切です。記述内容は、ベルが主張しました。
不適切です。記述内容は、パーソンズが主張しました。
不適切です。記述内容は、デュルケムが主張しました。
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