精神保健福祉士の過去問
第25回(令和4年度)
地域福祉の理論と方法 問1
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問題
第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 地域福祉の理論と方法 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
地域福祉の基礎的な理念や概念に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- コミュニティケアとは、地域の特性や地域における課題やニーズを把握し、地域の状況を診断することをいう。
- セルフアドボカシーとは、行政が、障害者や高齢者等の権利を擁護するよう主張することをいう。
- 福祉の多元化とは、全ての人々を排除せず、健康で文化的な生活が実現できるよう、社会の構成員として包み支え合う社会を目指すことをいう。
- 社会的企業とは、社会問題の解決を組織の主たる目的としており、その解決手段としてビジネスの手法を用いている企業のことである。
- 住民主体の原則とは、サービス利用者である地域住民が、主体的にサービスを選択することを重視する考え方である。
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この過去問の解説 (3件)
01
コミュニティケア、セルフアドボカシー、福祉の多元化、住民主体の原則など地域福祉に関する基本的な用語を整理しておきましょう。
コミュニティケアとは地域福祉のことをいいます。地域の特性や地域における課題やニーズを把握し、地域の状況を診断することは地域診断です。
セルフアドボカシーとは、本人またはグループが主張し、行動する権利擁護活動のことをいいます。
福祉の多元化とは、さまざまな主体が福祉サービスを提供することをいいます。全ての人々を排除せずに、社会の構成員として包み支え合う社会を目指すことは、ソーシャルインクルージョンです。
社会的企業とは、社会問題の解決を目的としており、ビジネスの手法を用いて事業を行います。
住民主体の原則とは、地域住民のニードに沿った活動を行うことを原則とすることをいいます。
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02
近年では、公的扶助のみならず、地域住民などを始めとした、インフォーマルな資源の活用に注目が集まっています。
✕ コミュニティケアとは、生活課題を抱えた人が、地域とのつながりや公的なサービスを受けながら可能な限り住み慣れた地域で生活し続けられるよう、地域全体で支援する事を言います。選択肢の内容は、地域診断の説明となっています。
✕ セルフアドボカシーとは、自分自身で自分の権利や尊厳などを守るために主張する事を言います。
✕ 福祉の多元化とは、国だけでなく、民間企業やインフォーマルな資源等、様々な資源が主体となってサービスを提供する事を言います。選択肢の内容は社会的包摂の説明となっています。
〇 選択肢の通りです。社会的企業の役割の一つとして、利益の追求だけではなく、得た利益をコミュニティなどに再投資する事が挙げられています。
✕ 住民主体の原則とは、地域に存在する地域課題について、住民自身が主体となって考え、解決を図る事を言います。
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03
どれも地域福祉の基本的な部分ですので、覚えておくようにしましょう。選択肢の記述内容は、細かい部分で異なるところがあります。どれもよく読むことで、わかると思います。
不適切です。記述内容は「地域診断」についてです。
不適切です。「行政」ではなく自分自身(セルフ)で主張することです。
不適切です。記述内容は「ソーシャルインクルージョン」についてです。
適切です。利益を第一に考えるというよりも、社会問題の解決を主たる目的としています。
不適切です。「主体的にサービスを選択する」のではなく、住民が主体となって活動を考えたり、活動したりすることを指します。
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