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精神保健福祉士の過去問 第25回(令和4年度) 精神障害者の生活支援システム 問8

問題

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次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Mさん(30歳、女性)は、大学卒業後に就職したが、3年目に統合失調症を発症し退職した。数か月の入院を経て、退院後は精神科デイケアに数年通いながら、再発することなく地域生活を続けていた。
デイケアのA精神保健福祉士は、Mさんとの面談を通して、改めて一般就労にチャレンジしたいというMさんの意欲を評価するとともに、対人面での緊張が強いことや体力面の課題があることを確認した。主治医からは、一般就労に向けて準備してもよいのではないかという意見が得られた。そこで、A精神保健福祉士は障害福祉サービスの利用を提案し、Mさんも希望した。A精神保健福祉士はこのサービスの利用に向けてU事業所のB相談支援専門員(精神保健福祉士)に連絡を取った。B相談支援専門員はMさんと話し合いながら、V事業所が提供する一般就労を目指した「障害者総合支援法」に基づく障害福祉サービスの利用を検討した。(※1)
その後、B相談支援専門員は、Mさんがこのサービスを利用するために市役所に申請を行った。(※2)
Mさんは企業の事務補助の仕事に就くことができた。その後、V事業所によるフォローもあり、不定期に休むことはありつつも、仕事を続けることができた。しかしMさんは、一人で悩みを抱え込む性格から疲れやすく、職場の上司や同僚もMさんを心配していた。Mさん自身、これからも仕事や生活面の不安をV事業所の担当職員に相談したいと話した。継続的な支援の必要性がMさん、企業、V事業所で共有された。
そこで、V事業所が提供する新たな障害福祉サービスの利用を検討した。(※3)
Mさんは、V事業所が提供する新たな障害福祉サービスを利用しながら、事務補助の仕事を継続している。

次のうち、(※3)の新たな障害福祉サービスとして、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
職業準備支援
   2 .
リワーク支援
   3 .
職場適応援助者支援
   4 .
就労定着支援
   5 .
精神・発達障害者しごとサポーター
( 第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 精神障害者の生活支援システム 問8 )
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この過去問の解説 (2件)

3

「就労移行支援」を利用し、無事、事務補助の仕事に就いたMさんに対して、就労移行支援事業所の継続的な支援が検討されている場面です。「就労移行支援事業所が提供する新たな障害福祉サービスの利用を検討」との記述を手掛かりに解答を進めましょう。

また、各選択肢の内容も確認しておきましょう。

選択肢1. 職業準備支援

適切ではありません。「職業準備支援」とは、就職又は職場適応に必要な職業上の課題の把握とその改善を図るための支援など、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が行うものです。障害者総合支援法にもとづく障害福祉サービスではありません。

選択肢2. リワーク支援

適切ではありません。リワーク支援とは、一般的に精神面の不調から休職した人の職場復帰を支援するリハビリのためのプログラムを指します。「休職した人の職場復帰」という点でMさんのケースとは異なる性格があります。

選択肢3. 職場適応援助者支援

適切ではありません。「職場適応援助者支援」とは、障害者の職場適応に課題がある場合に、職場にジョブコーチが出向いて、障害特性を踏まえた専門的な支援を行い、障害者の職場適応を図ることを目的とするものです。「配置型ジョブコーチ」「訪問型ジョブコーチ」「企業在籍型ジョブコーチ」と種類があります。職場適応援助者(ジョブコーチ)は、地域障害者職業センター、企業などに所属しています。「職場適応援助者支援」は、障害者総合支援法にもとづく障害福祉サービスではありません。

選択肢4. 就労定着支援

適切です。「就労定着支援」とは、就労移行支援、就労継続支援などの利用を経て、通常の事業所に新たに雇用され、就労移行支援等の職場定着の義務・努力義務である6月を経過した者に対して、就労の継続を図るために、障害者を雇用した事業所、障害福祉サービス事業者、医療機関等との連絡調整、障害者が雇用されることに伴い生じる日常生活又は社会生活を営む上での各般の問題に関する相談、指導及び助言その他の必要な支援を行うサービスです。「就労定着支援」は、障害者総合支援法上のサービスであり、 Mさんのニーズに合致します。

選択肢5. 精神・発達障害者しごとサポーター

適切ではありません。精神・発達障害者の同僚向けに、精神・発達障害者を温かく見守り、支援する応援者を養成すべく、厚生労働省が「精神・発達障害者しごとサポーター養成講座」を全国各地で開催しています。Mさんが利用するサービスと直接関係はしません。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

Mさんに対して、継続的な支援の必要性について検討している場面です。既にMさんは仕事に就いているため、悩みや課題を軽減するための支援が重要となります。

選択肢1. 職業準備支援

不適切です。職業準備支援では、主に就職に向けた準備を行います。Mさんはすでに事務補助の仕事に就いているため、不適切です。

選択肢2. リワーク支援

不適切です。リワーク支援は、職場復帰のための支援を行います。Mさんはすでに事務補助の仕事に就いているため、不適切です。

選択肢3. 職場適応援助者支援

不適切です。事例に「V事業所が提供する新たな障害福祉サービス」とありますので、不適切であると考えることができます。

選択肢4. 就労定着支援

適切です。Mさんの仕事の継続について課題はありつつも、新たな障害福祉サービスを利用することによって、継続して仕事ができると捉えることができます。そのため、継続して働くことができるよう支援する就労定着支援が適切です。

選択肢5. 精神・発達障害者しごとサポーター

不適切です。精神・発達障害者しごとサポーターとは、障害を持つ方への配慮やサポートを行う応援者のことで、主に職場の方がなります。事例では、「上司や同僚もMさんを心配していた」とありますが、それ以上の記述はありません。

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