精神保健福祉士 過去問
第27回(令和6年度)
問73 (ソーシャルワークの理論と方法 問4)

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問題

精神保健福祉士試験 第27回(令和6年度) 問73(ソーシャルワークの理論と方法 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、この時点でAさんを担当する若年性認知症支援コーディネーターが行った支援に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。

〔事例〕
総合商社に勤務するAさん(44歳)は、半年前から商品の発注ミスや大事な商談の約束を忘れてしまうことが度々あり、B上司と産業医の勧めにより認知症疾患医療センターを受診し、若年性アルツハイマー型認知症と診断された。先日、B上司から、若年性認知症支援コーディネーターに電話相談があった。「Aさんから、認知症だと診断されたと報告を受けた。実は、責任のある仕事を一人で任せることも難しくなった。Aさんが自信なさそうに仕事をしており、時折、休むようになった。落ち込んでいる様子もあり、周りの社員も戸惑っている。私も社員も認知症のことがよくわからないので、今後どのように対応してあげたらよいのか正直わからずに困っている」とのことだった。
  • Aさんの仕事のミスがなくなるように、諦めずに教えてあげてください。
  • Aさんの意向を聴いて、仕事のサポート体制の構築を検討してください。
  • Aさんの家族にはAさんの自尊心を尊重して今の社内での様子を伝えないようにしてください。
  • Aさんの短期記憶を活用できる業務への配置転換を検討してください。
  • 認知症の理解を進めるために認知症の学習会を実施する場合は、ご相談ください。

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この過去問の解説 (1件)

01

若年性認知症支援コーディネーターとは、本人や家族等からの相談に応じ、不安や悩み、心身状況、困りごとなどを聴いて現状を把握します。早期診断ができるように適切な医療機関の情報等を提供する者です。

選択肢1. Aさんの仕事のミスがなくなるように、諦めずに教えてあげてください。

不適切。

仕事のミスがなくなるように諦めて教えてあげるようにとの助言は不適切です。何度も教えを受けることで、Aさん自身の負担、更なる落ち込みに繋がる可能性があります。

選択肢2. Aさんの意向を聴いて、仕事のサポート体制の構築を検討してください。

設問の通り。

選択肢3. Aさんの家族にはAさんの自尊心を尊重して今の社内での様子を伝えないようにしてください。

不適切。
家族からの支援も重要となるため、就労継続するにあたっては、情報共有を行うことは必要なこととなります。
 

選択肢4. Aさんの短期記憶を活用できる業務への配置転換を検討してください。

不適切。
Aさんの意向を確認し、仕事のサポート体制がどのように構築できるかを検討する必要があります。配置転換をすぐに提案することは不適切です。

選択肢5. 認知症の理解を進めるために認知症の学習会を実施する場合は、ご相談ください。

設問の通り。


 

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