登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
主な医薬品とその作用 問45

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問題

登録販売者試験 平成25年度(地域2) 主な医薬品とその作用 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

アレルギー用薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。
  • シンイは、シソ科のケイガイの花穂を用いた生薬で、発汗、解熱、鎮痛等の作用を有するとされ、鼻閉への効果を期待して用いられる。
  • トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。
  • マレイン酸クロルフェニラミンは、抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。
  • 塩酸プソイドエフェドリンは、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が弱く、不眠や神経過敏の副作用は現れない。

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この過去問の解説 (5件)

01

正解:2、3

1:シンイはモクレン科のタムシバ、コブシ、ハクモクレン等の蕾を基原とする生薬で、鎮静、鎮痛の作用を期待して用いられます。

2:設問どおり。
その他の抗炎症成分として、グリチルリチン酸、塩酸リゾチーム、ブロメラインがあります。

3:マレイン酸クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分です。抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排
尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがあります。排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあり、注意が必要です。

4:塩酸プソイドエフェドリンは、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強く、副作用として不眠や神経過敏が現れることがあります。

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02

正解は2と3です。

1 シンイ(辛夷)は、モクレン科コブシまたは同植物の蕾を乾燥させたもので、鼻づまりを改善する効能を持ちます。

2 その通りです。
止血作用や、アレルギーに関連するプラスミン(線溶酵素)の機能を抑える作用を持ち、出血を止めて、アレルギー反応や炎症反応を抑えます。

3 その通りです。
マレイン酸クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分ですが、抗ヒスタミン成分はいずれも抗コリン作用も持ち合わせているため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがあります。

4 塩酸プソイドエフェドリンは、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強いので、副作用として不眠や神経過敏が現れることがあります。
交感神経系に対する刺激作用がありますので、心臓病、高血圧、糖尿病または甲状腺機能障害の診断を受けた人や、前立腺肥大による排尿困難の症状のある人は、使用を避ける必要があります。


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03

1 誤りです。
シンイは、モクレン科のコブシ、タムシバ、ハクモクレンなどの花の蕾を用いた生薬で、鎮静、鎮痛、抗炎症などの作用を期待して用いられます。

2 正しいです。

3 正しいです。
排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招く恐れがあるため、使用する際には医師または薬剤師に相談することが必要です。

4 誤りです。
塩酸プソイドエフェドリンは他のアドレナリン作動成分に比べて、中枢神経系に対する作用が強く、副作用として不眠や神経過敏が現れることがあります。
また、交感神経系に対する刺激作用によって、心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝への影響も生じやすいため、心臓病や高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人、前立腺肥大による排尿困難の症状がある人では、症状を悪化させる恐れがあり、使用を避けなければなりません。
さらに、自律神経系を介した副作用として、めまいや頭痛、排尿困難が現れることがあります。

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04

正解:2.3

1 ×:シンイはモクレン科のコブシ、タムシバなどの花の蕾を用いた生薬で、鎮静、鎮痛、抗炎症等の作用を有するとされ、鼻づまりや喉の腫れへの効果を期待して用いられます。
説明文はケイガイの特徴です。

2 ○

3 ○

4 ×:塩酸プソイドエフェドリンは他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強く、不眠や神経過敏の副作用が現れることがあります。

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05

正しいものは、2,3です。

誤っているものについては以下のとおりです。
1→シンイは、モクレン科のタムシバ、コブシ、ボウシュンカ、ハナモクレン等のつぼみを用いた生薬で、鎮静、鎮痛の作用を期待して用いられます。

4→塩酸プソイドエフェドリンは、他のアドレナリン作動成分に比べて、中枢神経系に対する作用が強く、不眠や神経過敏の副作用が現れることがあります。依存性もあります。

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