登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
医薬品の適正使用・安全対策 問107

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問題

登録販売者試験 平成25年度(地域2) 医薬品の適正使用・安全対策 問107 (訂正依頼・報告はこちら)

次の成分のうち、その成分を主な成分とする一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の欄に、「服用後、乗物または機械類の運転操作をしないこと」として記載されているものはどれか。
  • 臭化水素酸スコポラミン
  • ヒマシ油
  • アルジオキサ
  • スクラルファート

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この過去問の解説 (3件)

01

1 正解です。
臭化水素酸スコポラミンは酔い止めなどに配合されている成分です。抗コリン成分のため、眠気、目のかすみ、異常なまぶしさを感じるおそれがあります。

2 誤りです。
ヒマシ油は瀉下薬に配合されている成分です。激しい腹痛や悪心・嘔吐の症状がある人、妊娠または妊娠していると思われる人、授乳中の人は使用してはいけません。

3 誤りです。
アルジオキサは胃薬に配合されている胃粘膜保護成分です。アラントインと水酸化アルミニウムの複合体のため、透析を受けている人は使用を避ける必要があります。また、透析を受けていない人でも長期連用は避けて下さい。

4 誤りです。
スクラルファートはアルミニウムを含む胃粘膜保護成分です。アルジオキサと同様に、透析を受けている人は使用を避ける必要があり、透析を受けていない人でも長期連用は避ける必要があります。

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02

正解は1です。

1 臭化水素酸スコポラミンは、抗コリン作用によって、延髄や内耳の働きを調整する目的のために、乗物酔い防止薬に配合されたりします。
抗コリン作用とは、神経伝達物質であるアセチルコリンを阻害し、副交感神経系の作用を抑えます。そのため、眠気、眩暈、かすみ目、立ちくらみ等の症状が現れる場合がありますので、乗物や機械類の運転操作は避けなければなりません。

2 ヒマシ油は、寫下効果を期待して下剤などに配合されます。
使用を避けなければならないのは、腹痛または悪心・嘔吐の症状がある人、急激で強い寫下作用を示すため妊婦または妊娠していると思われる人、3歳未満の乳幼児、とされています。

3、4 アルジオキサとスクラルファートは、胃粘膜の分泌を促す、胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する、荒れた胃粘膜の修復を促す等の作用を期待して、胃薬に配合されます。
アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人は使用を避ける必要があります。

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03

正解は1です。
臭化水素酸スコポラミンは、抗コリン成分の影響で眠気や目のかすみ、異状なまぶしさを感じることがあります。そのため、設問にあるような注意事項が記載されます。

他の選択肢については以下のとおりです。

2→寫下薬として用いられ、腸に急激な刺激を与えます。「妊娠又は妊娠していると思われる人」にとっては、流産や早産を誘発する可能性があるため、使用を避ける必要があります。また、「3歳未満の小児」「授乳中の人」に対しても急性腹症のおそれがあるため、避ける必要があります。

3、4→どちらも「透析療法を受けている人」が避けるべきものです。胃腸薬に含まれている成分ですが、長期間使用した場合、透析療法を受けている人にアルミニウム脳症及びアルミニウム骨症の副作用の報告があったためです。

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