登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問63

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問63 (訂正依頼・報告はこちら)

解熱鎮痛薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a  エテンザミドは、他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強く、予期せぬ作用の増幅が懸念されることから、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合してはならないとされている。

b  イブプロフェンは、アスピリン等に比べて胃腸への悪影響が少なく、抗炎症作用も示すことから、頭痛、咽頭痛、月経痛、腰痛等に使用されることが多いが、一般用医薬品では小児向けの製品はない。

c  15歳未満の小児に対し、インフルエンザ流行期等に使用する解熱鎮痛成分としては、アセトアミノフェンの選択を提案する等の対応を図る。

d  イソプロピルアンチピリンは、現在、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分である。
  • (a)正   (b)誤   (c)正   (d)誤
  • (a)正   (b)正   (c)誤   (d)誤
  • (a)誤   (b)正   (c)正   (d)正
  • (a)誤   (b)誤   (c)誤   (d)誤
  • (a)誤   (b)正   (c)誤   (d)正

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は3です。

a…誤りです。
他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多いです。例えば、アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの3つを組み合わせて、それぞれの頭文字をとって「ACE処方」と呼ばれます。

b…正しいです。
一般用医薬品では、アスピリン、サザピリン、イブプロフェンは15歳未満の小児に対して、いかなる場合も使用しないこととされています。

c…正しいです。
15歳未満の小児に対し、インフルエンザ流行期にはアセトアミノフェンや生薬成分のみからなる薬をすすめます。

d…正しいです。
アンチピリンですがピリン系成分なので、間違えないように注意が必要です。医療用ではほかのピリン系成分もありますが、一般用医薬品の中では唯一のピリン系成分です。

参考になった数35

02

正解は3です。

a→ エテンザミドは、主に頭痛薬や総合感冒薬に配合されている成分で、解熱鎮痛作用があります。
アセトアミノフェンやカフェインと組み合わせて配合されています。
アスピリン喘息や消化性潰瘍を患っている場合は服用を避けるべきです。

b→ イブプロフェンは、医療用医薬品においては5歳から処方されますが、一般用医薬品においては15歳以上に限られます。

c→ アスピリンや、メフェナム酸、ジクロフェナクナトリウムは使用してはなりません。

d→ イソプロピルアンチピリンは、プロピフェナゾンとも呼ばれます。
配合されているものは、第2類医薬品として販売されています。

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03

a―✖ (326-328)

エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが作用中心です。

b―〇(343-345)

c―〇

・アスピリン・サザピリン・イブプロフェン・イソプロピルアンチピリンー15歳未満使用禁止
・エテンザミド・サリチルアミドー特にインフルエンザ等が流行している場合はライ症候群の発症を考えて使用を避ける。
よってアセトアミノフェンを選択しなければいけません。

d―〇(360-361)

アスピリンやサザピリンは、成分名が「~ ピリン」なのでピリン系と誤解されていることが多いので混乱しないようにしましょう。

※カッコ内の数字は、厚生労働省から発信されています「試験問題作成に関する手引き」内で記載されている行番号です

参考になった数9

04

解答:3

a.誤
エテンザミドは、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種で、一般用医薬品にアセトアミノフェンなどの他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることがあります。胃障害などの副作用が少ないといわれています。

b.正
イブプロフェンは、一般用医薬品の中で最も強い鎮痛作用を持ちますが、一般用医薬品では15歳未満に使用しないようにします。

c.正
アセトアミノフェンはインフルエンザ脳症・脳炎の致命率を上昇させることがないとされているため、15歳未満のインフルエンザによる発熱には第一選択薬となります。

d.正
イソプロピルアンチピリンは、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分で、ピリン系の中では比較的安全といわれています。

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