登録販売者の過去問
平成29年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問74

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問題

登録販売者試験 平成29年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問74 (訂正依頼・報告はこちら)

瀉下薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a センナは、流産・早産を誘発するおそれがある。

b ダイオウは、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じさせるおそれがある。

c 硫酸マグネシウムは、腎臓病の診断を受けた人では、高マグネシウム血症を生じさせるおそれがある。

d ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。
  • ( a )正 ( b )正 ( c )正 ( d )誤
  • ( a )正 ( b )誤 ( c )誤 ( d )誤
  • ( a )誤 ( b )正 ( c )誤 ( d )誤
  • ( a )誤 ( b )誤 ( c )正 ( d )正
  • ( a )正 ( b )正 ( c )正 ( d )正

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この過去問の解説 (3件)

01

すべて正しいです。
a センナ、センノシドが配合された瀉下薬は、妊婦の方、その可能性がある女性は使用を避ける必要があります。
b ダイオウ(大黄)もセンノシドが含まれています。
c 硫酸マグネシウムだけでなく、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなどに関しても該当します。

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02

解答:5

a.正
大腸の急激な動きに刺激されて、流産や早産を誘発するおそれがあります。

b.正
授乳中の女性は服用を中止するか、授乳を中止します。

c.正
腎臓病の診断を受けた人以外にも、高齢者、長期に渡って服用している人は、高マグネシウム血症に注意が必要です。

d.正
ピコスルファートナトリウムは作用が緩やかで、連用による耐性を生じにくいといわれています。

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03

a 正

センナは、マメ科のチンネベリセンナなどの小葉を基原とする生薬です。

大腸を刺激して排便を促す大腸刺激性瀉下成分で、妊娠している人以外に授乳中の人も、乳児に下痢の恐れがあるため服用を避けることとされています。

b 正

ダイオウは、タデ科のダイオウなどの根茎を基原とする生薬です。

瀉下を目的としない漢方薬に配合されていることも多く、その際は瀉下作用は副作用となります。

c 正

硫酸マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めて、糞便中の水分量を増やす作用があります。

その便が大腸を刺激することで、排便を促す作用も期待できます。

成分の一部が腸で吸収され、尿中に排泄するため、腎臓病の人の服用には注意が必要です。

d 正

ピコスルファートナトリウムは、大腸刺激性瀉下成分です。

大腸を刺激して排便を促す作用があります。

胃や小腸では分解されず、大腸の腸内細菌で分解されて作用が発現することが特徴です。

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