登録販売者の過去問
平成30年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問119
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問題
登録販売者試験 平成30年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問119 (訂正依頼・報告はこちら)
一般用医薬品の安全対策に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 小柴胡湯(しょうさいことう)とインターフェロン製剤の併用例による鬱血性心不全が報告されたことから、小柴胡湯(しょうさいことう)についてインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意が改訂された。
b 一般用かぜ薬の使用によると疑われる重篤な副作用(間質性肺炎)の発生事例が、複数例報告されたため、厚生労働省は、一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示した。
c 塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品による偽アルドステロン症の副作用症例が複数報告され、厚生労働省は、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えを指示した。
d 解熱鎮痛成分としてアミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)が発生したことを踏まえ、厚生省(当時)は、関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収を要請した。
a 小柴胡湯(しょうさいことう)とインターフェロン製剤の併用例による鬱血性心不全が報告されたことから、小柴胡湯(しょうさいことう)についてインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意が改訂された。
b 一般用かぜ薬の使用によると疑われる重篤な副作用(間質性肺炎)の発生事例が、複数例報告されたため、厚生労働省は、一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示した。
c 塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品による偽アルドステロン症の副作用症例が複数報告され、厚生労働省は、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えを指示した。
d 解熱鎮痛成分としてアミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)が発生したことを踏まえ、厚生省(当時)は、関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収を要請した。
- (a、c)
- (a、d)
- (b、c)
- (b、d)
- (c、d)
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この過去問の解説 (3件)
01
a.誤
小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用によって引き起こされる可能性がある副作用は間質性肺炎です。
b.正
間質性肺炎の症状は息切れや空咳など通常の風邪の症状と区別が難しいことから、厚労省は一般用風邪薬全般について、使用上の注意を改訂しました。
c.誤
塩酸フェニルプロパノールアミンにより、脳出血の発生リスクが高まります。厚労省は使用上の注意を改訂するとともに、プソイドエフェドリン塩酸塩などへの切り替えを指示しました。
d.正
アンプル剤は錠剤など比べて吸収が早く、血中濃度が急激に上昇するため、ショックなどの重篤な副作用が起きやすくなることが確認されています。
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02
これらは併用が禁忌になり、緊急安全性情報(イエローレター)も発出されました。
b 正しいです。
間質性肺炎の初期症状は、かぜの症状と区別が難しいことがあります。
一般用かぜ薬を5〜6回服用しても症状が改善しない場合や症状が悪化した時は、服用を中止して、受診するよう注意喚起がなされるようになりました。
c 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)は、脳出血等の副作用例が多く報告されました。
かぜ薬や鼻炎内服薬などに配合されていて、それらのケースの多くは用法・容量を超えた使用でした。
禁忌とされている高血圧患者の使用もありました。
使用上の注意が改訂され、プソイドエフェドリン塩酸塩への切り替えが指示されました。
プソイドエフェドリン塩酸塩は、依存性に注意が必要な成分です。
d 正しいです。
アンプル入りかぜ薬は、血中濃度が急速に高値に達するため、副作用が起こりやすいことが明らかになったのです。
回収が要請され、アンプル剤以外の一般用かぜ薬についても、承認基準が制定されました。
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03
正解:4(b d)
一般用医薬品の安全対策に関する組み合わせ問題
a 誤:問題文は、「鬱血性心不全」を「間質性肺炎」に置き換えると正しい文章になります。
b 正:問題文の通りです。
c 誤:塩酸フェニルプロパノールアミンの重篤な副作用としては、脳出血が挙げられます。ちなみに塩酸フェニルプロパノールアミンは、鼻みず・鼻づまり等の症状を緩和するために配合されていました。
d 正:問題文の通りです。アンプル入りかぜ薬製品の回収が要請されたのは、1965年です。
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