登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問65

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問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問65 (訂正依頼・報告はこちら)

眠気を促す薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
b  ジフェンヒドラミン塩酸塩は、脳内におけるヒスタミン刺激を高めて、眠気を促す。
c  ブロモバレリル尿素を含有する催眠鎮静薬は、胎児に障害を引き起こさないため、妊婦の睡眠障害の緩和に適している。
d  酸棗仁湯(さんそうにんとう)は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる。
  • a:誤  b:誤  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:正  c:正  d:誤
  • a:正  b:正  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

正解→1

a)誤

問題の解説文は加味帰脾湯の文章です。

柴胡加竜骨牡蛎湯も同様に精神不安に使用される漢方薬ですが、混同しないよう注意しましょう。

b)誤

ジフェンヒドラミン塩酸塩は、ヒスタミンの分泌を抑える成分です。

c)誤

ブロモバレリル尿素を含む成分を妊婦または妊娠の可能性がある人が使用すると、流産や早産などの胎児影響となる可能性があります。

d)正

参考になった数18

02

正しい組み合わせは1です。

a~dの各文については以下のとおりです。

a.誤りです。

この説明は柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

ではなく、加味帰脾湯(かみきひとう)です。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は

「体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、

便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、

神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘に適す」といわれています。

b.誤りです。

文中の「刺激を高めて」が誤りです。

正しくは「刺激を低下させて」です。

ヒスタミンには覚醒の維持や調節の働きがあります。

そのため、刺激を低下させることで眠気を促します。

c.誤りです。

プロモバレリル尿素は胎児に障害を引き起こす可能性があるため、

妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべき薬です。

d.正しいです。文のとおりです。

参考になった数11

03

a 誤

柴胡加竜骨牡蛎湯は、体力中等度以上で精神不安がある人の動悸、不眠、不安に適すとされています。

ダイオウやカンゾウを含まないものもあります。

b 誤

ジフェンヒドラミン塩酸塩は、覚醒の維持や調節に関与しているヒスタミンによる刺激を抑えることによって、眠気を促します。

c 誤

ブロムワレリル尿素は、妊婦の服用で胎児障害のおそれがあります。

また、くりかえし服用することで依存性が高まったり、大量摂取によって急性中毒の危険性があります。

d 正

酸棗仁湯は、消化器系の副作用が現れやすいため、胃腸が弱い人や下痢傾向の人には不向きとされています。

カンゾウを含みます。

参考になった数7