登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問64
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問題
登録販売者試験 令和2年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問64 (訂正依頼・報告はこちら)
プロスタグランジン及び解熱鎮痛薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a プロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質で、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。
b 末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、循環血液量と腎血流量を増加させる。
c 解熱鎮痛薬は、頭痛の症状が現れないうちに予防的に使用することが適切である。
d 解熱鎮痛薬の坐(ざ)薬とかぜ薬の内服薬の併用は、それぞれ吸収する部位が異なるため、影響し合うことはない。
a プロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質で、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。
b 末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、循環血液量と腎血流量を増加させる。
c 解熱鎮痛薬は、頭痛の症状が現れないうちに予防的に使用することが適切である。
d 解熱鎮痛薬の坐(ざ)薬とかぜ薬の内服薬の併用は、それぞれ吸収する部位が異なるため、影響し合うことはない。
- a:正 b:正 c:正 d:正
- a:正 b:誤 c:誤 d:誤
- a:誤 b:正 c:誤 d:誤
- a:誤 b:誤 c:誤 d:正
- a:正 b:誤 c:正 d:誤
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この過去問の解説 (3件)
01
a 正
プロスタグランジンは、脳に対して発熱物質になり、傷や炎症が生じた部位の痛みの感覚を増強する発痛増強物質になります。
また、腎臓での水分の再吸収を抑えたり、腎臓への血流量を増やす物質でもあります。
b 誤
抹消におけるプロスタグランジンの産生抑制は、痛みをやわらげたり炎症をやわらげたりします。
c 誤
解熱鎮痛薬は、肝臓や胃粘膜などへの副作用が発症することがあり、頭痛の予防として使用することは不適切です。
d 誤
成分や効果効能が重複している場合や、相互作用での影響も考慮する必要があります。
また、有効成分は血中に取り込まれるため、吸収する部位が異なっていても医薬品の併用には影響が生じます。
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02
正しい組み合わせは2です。
a~dの各文については以下のとおりです。
a.正しいです。文のとおりです。
b.誤りです。
プロスタグランジンの産生抑制により、
循環血液量は増加しますが、腎血流量は減少します。
産生抑制は腎臓での水分の再吸収が行われます。
再吸収された水分は血液に戻されます。
そのため循環血液量が増加します。
また、プロスタグランジンは腎血流量の維持を
行う働きがあるため、産生抑制によりその働きが
うまくいかなくなり、腎血流量は減少します。
c.誤りです。
解熱鎮痛薬には胃腸障害をはじめ、
さまざまな副作用があります。
症状のないときに安易に飲むべきではありません。
d.誤りです。
同じ成分が含まれているため過剰摂取につながり、
副作用が出る可能性があります。
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03
正解→2
a)正
b)誤
末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を減少させます。
c)誤
解熱鎮痛薬は、頭痛などの症状緩和のために予防として使用することは正しくありません。
普段から使用すると、通常の成分量では効果が薄れる可能性があります。
d)誤
吸収する場所が異なる成分であっても、医薬品は循環血液中に入るため医薬品の効果が薄れたり、効果が出すぎたりする可能性があります。
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