問題
a イソプロパノールは、粘膜刺激性があり、粘膜面や目の回り、傷がある部分への使用は避けることとされている。
b 次亜塩素酸ナトリウムは、吐瀉(しゃ)物や血液等が床等にこぼれたときの殺菌消毒にも適しており、有機物の影響を受けないので、殺菌消毒の対象物をあらかじめ洗浄する必要はない。
c サラシ粉は、強い還元力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。
d アルカリ性の消毒薬が誤って皮膚に付着した際は、症状をすみやかに軽減するため、中和剤を使用するのが効果的である。
a 正
そのほかの成分に、エタノールがあります。
微生物のタンパク質を変性させる、一般細菌類や真菌類、ウイルスに有効な成分です。
b 誤
次亜塩素酸ナトリウムは塩素系殺菌消毒成分です。
酸化力が強く、一般細菌類や真菌類、ウイルスに有効ですが、対象物の洗浄が必要です。
また、刺激性が強く、人体には使用しません。
金属の腐食性があり、酸性の洗剤と反応すると有毒な塩素ガスが発生することにも注意が必要です。
c 誤
サラシ粉は、酸化力によって一般細菌類や真菌類、ウイルスに有効です。
刺激性が強く、人体には使用しません。
金属の腐食性があり、酸性の洗剤と反応すると有毒な塩素ガスが発生することにも注意が必要です。
d 誤
アルカリ性の消毒薬も酸性の消毒薬も、それぞれで中和する処置は行いません。
熱を発生して刺激を強めて、症状が悪化するおそれがあるからです。
皮膚に付着した場合は、流水をかけながら衣服をとり、石鹸とともに15分以上水洗いします。
正解→3
a)正
b)誤
次亜塩素酸ナトリウムは、有機物の影響を受けやすいため対象物を洗浄した後に使用します。
c)誤
サラシ粉は、強い還元力ではなく強い酸化力が正しい解説です。
d)誤
正解は 3 です。
a:正
イソプロパノールは、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌・消毒作用を示します。
脱脂による肌荒れも起こしやすいため、皮膚への繰り返しの使用には適しません。
b:誤
次亜塩素酸ナトリウムは、有機物の影響を受けやすいので、殺菌消毒の対象物をあらかじめ洗浄するのが効果的です。
c:誤
サラシ粉は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌・消毒作用を示します。
d:誤
アルカリ性の消毒薬が誤って皮膚に付着した際は、速やかに十分な水洗を行います。
中和剤の使用は状態が悪化する恐れがあるため、適切ではありません。