登録販売者の過去問
令和2年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問110

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問題

登録販売者試験 令和2年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問110 (訂正依頼・報告はこちら)

次の医薬品成分を含有する一般用医薬品である制酸薬の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載することとされている基礎疾患等はどれか。

3包中
銅クロロフィリンカリウム:120mg
無水リン酸水素カルシウム:1020mg
沈降炭酸カルシウム   :1020mg
水酸化マグネシウム   :960mg
ロートエキス      :30mg
  • 糖尿病
  • 緑内障
  • 肝臓病
  • 高血圧
  • 貧血

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この過去問の解説 (3件)

01

1 誤

糖尿病は、プソイドエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分に注意が必要です。

2 正

ロートエキスは抗コリン成分のため、排尿困難や緑内障、心臓病の人の服用には注意が必要です。

3 誤

肝臓病は、胃腸薬では胆汁末やデヒドロコール酸などの消化成分の服用に注意が必要です。

4 誤

高血圧の人は、マオウやメチルエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分に注意が必要です。

5 誤

貧血の人で、治療のためにビタミンB12や葉酸を服用しているとき、ビタミンの吸収が低下することを避けるために、葉酸を先に服用しないこととされています。

問題文は、胃薬の成分です。

・銅クロロフィリンカリウム

胃粘膜保護成分で、葉緑素成分由来のため、便が緑色になることがありますが心配はいりません。

・無水リン酸水素カルシウム

抗カルシウム血症や腎結石の人の服用は禁忌とされています。

・沈降炭酸カルシウム

甲状腺ホルモンの吸収を阻害するおそれがあるため、甲状腺機能障害の人は服用に注意が必要です。

・水酸化マグネシウム

腎臓病の人に高マグネシウム血症のおそれがあります。

・ロートエキス

緑内障、前立腺肥大による排尿困難、麻痺性イレウスの人の服用は禁忌です。

そのほか、うっ血性心不全や甲状腺機能障害、潰瘍性大腸炎の人などの服用には注意が必要とされています。

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02

正解は 2 です。

1 誤

糖尿病の診断を受けた人は、鼻炎用点鼻薬、アドレナリン作動成分、マオウなどの使用前に相談するよう記載されています。

2 正

緑内障の診断を受けた人は、抗コリン作用によって眼圧が上昇し、緑内障を悪化させるおそれがあるため、ロートエキスの使用前に相談するよう記載されています。

眼科用薬、パパベリン塩酸塩、鼻炎用内服薬・鼻炎用点鼻薬などの使用前にも相談するよう記載されています。

3 誤

肝臓病の診断を受けた人は、小紫胡湯、アスピリンなどの使用前に相談するよう記載されています。

4 誤

高血圧の診断を受けた人は、鼻炎用点鼻薬、アドレナリン作動成分、マオウなどの使用前に相談するよう記載されています。

5 誤

貧血の診断を受けた人は、症状を悪化させるおそれがあるため、ピペラジンリン酸塩などのピペラジンを含む成分の使用前に相談するよう記載されています。

参考になった数6

03

正解は2です。

ロートエキスは眼圧上昇に影響を与える可能性があり、

緑内障を悪化させてしまうおそれがあるからです。

他にロートエキスで気をつけるべき疾患として、

心臓病が挙げられます。

他にこの含有成分から水酸化マグネシウムは腎臓病に、

沈降炭酸カルシウムは甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症に

影響を与える可能性があります。

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