登録販売者 過去問
令和6年度(東京都)
問26 (人体の働きと医薬品 問6)

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問題

登録販売者試験 令和6年度(東京都) 問26(人体の働きと医薬品 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

目に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 眼球は、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながっており、上下左右斜めの各方向に向けることができる。
  • 涙液には、目が鮮明な視覚情報を得られるよう角膜表面を滑らかに保つ働きがある。
  • 透明な角膜や水晶体には、血管が通っていないため、房水によって栄養分や酸素が供給される。
  • 視細胞が光を感じる反応には、ビタミンDが不可欠であるため、ビタミンDが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
  • 主に水晶体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われており、水晶体は、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁(へん)平になる。

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この過去問の解説 (3件)

01

目は、外界の光を受け取り、それを脳に伝えることで視覚情報を認識する重要な器官です。

眼球には、視覚に関わるさまざまな構造があり、それぞれが協力して機能しています。

たとえば、角膜や水晶体は光を適切に屈折させ、網膜の視細胞が光を感じ取ります。

また、目の動きを支える筋肉や、目を保護する涙液の働きも重要です。

選択肢1. 眼球は、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながっており、上下左右斜めの各方向に向けることができる。

正しいです。

眼球の動きは、6本の眼筋(外直筋、内直筋、上直筋、下直筋、上斜筋、下斜筋)が関与しており、それぞれが眼球の側面に付着しています

これによって目を上下・左右・斜めに動かせます。

選択肢2. 涙液には、目が鮮明な視覚情報を得られるよう角膜表面を滑らかに保つ働きがある。

正しいです。

涙液は、角膜の表面を滑らかに保ち、目がクリアな視覚情報を得られるようにする役割を持ちます。

また、目の乾燥を防ぎ、異物を洗い流す働きもあります。

選択肢3. 透明な角膜や水晶体には、血管が通っていないため、房水によって栄養分や酸素が供給される。

正しいです。

角膜や水晶体には血管が通っていないため、栄養や酸素は房水(眼内の液体)によって供給されます

血管がないことで透明性が保たれています。

選択肢4. 視細胞が光を感じる反応には、ビタミンDが不可欠であるため、ビタミンDが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。

誤りです。

視細胞が光を感じるには、ビタミンAが必要であり、ビタミンAが不足すると「夜盲症」になることがあります

問題文ではビタミンDと記載されており、これは誤りです。
 

選択肢5. 主に水晶体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われており、水晶体は、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁(へん)平になる。

正しいです。

遠くのものを見るとき、水晶体は扁平になり、近くのものを見るときには厚みを増します。

これは毛様体筋の働きによって調節されています。
 

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02

目に関する問題です。

登録販売者は、目薬やコンタクトレンズケア用品などの販売に関わります。

そのため、目のしくみやはたらきはしっかり覚えておきたいものです。

各選択肢をみていきましょう。

選択肢1. 眼球は、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながっており、上下左右斜めの各方向に向けることができる。

正しいです。文のとおりです。

解剖図などを確認すると良いでしょう。

選択肢2. 涙液には、目が鮮明な視覚情報を得られるよう角膜表面を滑らかに保つ働きがある。

正しいです。文のとおりです。

涙液にはそのほか、異物を洗い流したり、

雑菌を抑制したりするという働きがあります。

選択肢3. 透明な角膜や水晶体には、血管が通っていないため、房水によって栄養分や酸素が供給される。

正しいです。文のとおりです。

房水は栄養分や酸素供給のほか、眼圧の調整にも関わっています。

選択肢4. 視細胞が光を感じる反応には、ビタミンDが不可欠であるため、ビタミンDが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。

誤りです。

「ビタミンD」が誤りで、正しくは「ビタミンA」です。

選択肢5. 主に水晶体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われており、水晶体は、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁(へん)平になる。

正しいです。文のとおりです。

参考になった数1

03

目に関する問題です。

目の構造やそれぞれの部位の役割、関係するビタミン成分など

基本的な知識が問われている内容になるので、しっかり覚えておきましょう。

それぞれの選択肢について解説していきます。

選択肢1. 眼球は、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながっており、上下左右斜めの各方向に向けることができる。

正しい記述です。

6本の眼筋のことをまとめて外眼筋といい、両目合わせて合計12本の外眼筋につながっています。

外眼筋はそれぞれ神経により支配されており、目の細かい動きを実現しています。

選択肢2. 涙液には、目が鮮明な視覚情報を得られるよう角膜表面を滑らかに保つ働きがある。

正しい記述です。

よって、涙液が不足すると目が乾燥しやすくなり角膜にダメージを与えます。

涙液の不足を補う目的で、市販薬では涙液と近い成分の「人工涙液」と呼ばれる目薬も存在します。

選択肢3. 透明な角膜や水晶体には、血管が通っていないため、房水によって栄養分や酸素が供給される。

正しい記述です。

房水は血管の無い組織に栄養や酸素を供給する役割の他に、眼圧を調整するはたらきも持ち合わせています。

選択肢4. 視細胞が光を感じる反応には、ビタミンDが不可欠であるため、ビタミンDが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。

誤りです。

視細胞に関わりが強いビタミンは、ビタミンDではなくビタミンAです。

視細胞は主にロドプシンという視物質でできており、ビタミンAはロドプシンを構成している主要な栄養素です。

選択肢5. 主に水晶体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われており、水晶体は、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁(へん)平になる。

正しい記述です。

水晶体の厚みを調整しているのが、毛様体チン小帯です。

こういった目のピント調節機能を改善する成分として市販の目薬に配合されることが多いのが、ネオスチグミンメチル硫酸塩です。

関連して覚えておきましょう。

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