薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問337
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問題
薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問337 (訂正依頼・報告はこちら)
27歳男性。体重60kg。7月中旬に開催されたマラソン大会に参加中、意識がもうろうとなり、救急搬送された。緊急検査の結果、心電図に異常はなかった。
血清ナトリウム値は110mEq/L、血清カリウム値は4.0mEq/Lであった。
低ナトリウム血症治療のために、3%塩化ナトリウム液の調製依頼があったので、生理食塩液500mLに10%塩化ナトリウム注射液を加えて調製した。
10%塩化ナトリウム注射液の添加量として最も近い値(mL)はどれか。1つ選べ。
血清ナトリウム値は110mEq/L、血清カリウム値は4.0mEq/Lであった。
低ナトリウム血症治療のために、3%塩化ナトリウム液の調製依頼があったので、生理食塩液500mLに10%塩化ナトリウム注射液を加えて調製した。
10%塩化ナトリウム注射液の添加量として最も近い値(mL)はどれか。1つ選べ。
- 50
- 80
- 100
- 120
- 150
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この過去問の解説 (3件)
01
生理食塩液500mL中に塩化ナトリウムは500×0.9%=4.5g含まれています。
加えた10%塩化ナトリウム注射液の量をXとすると、含まれている塩化ナトリウムの量は
10g/100ml×Xml
=0.1Xgとなります。
これより3%塩化ナトリウム液に含まれる塩化ナトリウムの量は(4.5+0.1X)gと表されます。
(4.5+0.1X)=15+0.03X
X=150ml
よって選択肢5が正解となります。
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02
【解説】
以下の等式を利用して求めます。
調整した3%塩化ナトリウム液に含まれる塩化ナトリウム(g)
=調整に用いた生理食塩水に含まれる塩化ナトリウム(g)+調整に用いた10%塩化ナトリウムに含まれる塩化ナトリウム(g) ・・・(*)
求めたい10%塩化ナトリウム注射液の添加量をa(mL)として、aを用いて右辺と左辺を表します。
(左辺)
・調整した3%塩化ナトリウム液に含まれる塩化ナトリウム(g)
調整後、液量は(500+a)mLになるので、=(500+a)×3%(g)
(右辺)
・調整に用いた生理食塩水に含まれる塩化ナトリウム(g)
生理食塩水の濃度は0.9%塩化ナトリウム液であり、調整に500mL用いるので、
=500×0.9%(g)
・調整に用いた10%塩化ナトリウムに含まれる塩化ナトリウム(g)
調整にa(mL)用いるので、=a×10%(g)
以上を(*)に代入して、
(500+a)×3%=500×0.9%+a×10%
これを解くと、
a=150
よって150mLが正解になります。
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03
求めたい10%塩化ナトリウム注射液の添加量をaとすると、10%塩化ナトリウム注射液に含まれる塩化ナトリウム量はa×10%=0.1a(g)となります。
また液の全量は500+a(mL)となることより、
3%=(4.5+0.1a)/(500+a)×100
a=150
よって150mLが正解になります。
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