薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問340
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問題
薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問340 (訂正依頼・報告はこちら)
患者に生じたイベントに伴い予測される主な生体内の反応のうち、不適切なのはどれか。2つ選べ。
- (イベント)出血性ショック、(主な生体反応)体温の上昇
- (イベント)チアノーゼ、(主な生体反応)酸素飽和度の低下
- (イベント)貧血、(主な生体反応)爪の変形
- (イベント)β遮断薬の服用、(主な生体反応)脈拍数の増加
- (イベント)フローゼ、(主な生体反応)尿の泡立ちの増大
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この過去問の解説 (3件)
01
1 出血性ショックでは一般的に体温は低下します。
2 チアノーゼでは酸素飽和濃度が低下します。
3 鉄欠乏性貧血では匙状爪や舌炎などの症状が見られます。
4 β遮断薬は交感神経の機能を抑制するため脈拍数は低下します。
5 ネフローゼでは高度のタンパク尿が見られます。そのため尿の粘性が高まり泡立つことがあります。
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02
【選択肢に対する説明】
1:誤.体温は、体内で作られた熱が血液循環で広がることにより維持されます。そのため出血性ショックが生じると体内の血液が減少し、体温は低下します。
2:正.チアノーゼとは皮膚や粘膜が青紫色である状態を指します。血中の酸素濃度が低下した際に症状が現れるため、生体内では還元ヘモグロビン(酸素と結合していないヘモグロビン)の量が増加しています。酸素飽和度とは、酸素と結合しているヘモグロビンの割合のことなので、チアノーゼの症状が現れている場合、酸素飽和度の低下が予測されます。
3:正.鉄欠乏性貧血をきたすと爪母という爪が新しく生えてくる部分への血液量が減少するため、爪が外側へ反りスプーン状になります。
4:誤.β遮断薬は交感神経を抑制し心機能を低下させるため、脈拍数は減少します。
5:正.ネフローゼでは腎機能が低下し尿中にタンパク質が排泄されます。このタンパク質が界面活性を有しているため、尿が泡立ちやすくなります。
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03
体温は体内で生産された熱を血液循環により全身に広めます。
そのため出血性ショックが生じると体内の血液が減少し、体温は低下します。
2:チアノーゼの主な症状は血色の悪さで、これは赤色の色素成分を有するヘモグロビンの不足によるものです。
酸素飽和度の低下により、血中の酸素と結合したヘモグロビンも低下することで生じます。
3:鉄欠乏性貧血をきたすと爪への血液量が減少し、爪が外側へ反りスプーン状になります。
4:β遮断薬は交感神経を抑制し心機能を低下させるため、脈拍数は減少します。
5:正解です。
ネフローゼは腎機能が低下し尿中にタンパク質が排泄されます。
このタンパク質が界面活性を有しているため、尿が泡立ちやすくなります。
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