第一種電気工事士 過去問
令和6年度(2024年)下期
問47 (配線図問題 問7)

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問題

第一種電気工事士試験 令和6年度(2024年)下期 問47(配線図問題 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

図は、高圧受電設備の単線結線図である。この図の矢印で示す10箇所に関する各問いに対して、答えを1つ選びなさい。
〔注〕図において、問いに直接関係のない部分等は、省略又は簡略化してある。

⑦で示す部分に設置する機器の図記号と制御器具番号の組合せとして、正しいものは。
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この過去問の解説 (3件)

01

この問題は⑦の部分に設置されている非常用予備発電装置(G)との接続が可能な機器の取り扱いが正しく理解していることが求められます。です。

ちなみに、この非常用予備発電装置(G)は、商用電源が停電した場合などの非常時に電力を供給するための設備です。

選択肢1. 解答選択肢の画像

この選択肢は不正解です。

通常図中の表示記号(G)発電機は、停電などで電源が喪失した際に、バックアップ電源として動作します。

このような状況では、表示27番(不足電圧リレー)の不足電圧継電器が使用されます。
これは、商用電源の電圧が所定値を下回ったことを検知すると動作し、発電機の始動信号を出す役目を担います。

ですが、この図記号は地絡継電器のものとなっているので誤りです。

選択肢2. 解答選択肢の画像

この選択肢は不正解です。

先ほど述べたようにこの図記号は地絡継電器のものとなっているので誤りです。

選択肢3. 解答選択肢の画像

この選択肢は正解です。

先ほど述べた内容:表示27番(不足電圧リレー)の不足電圧継電器が使用されます。
これは、商用電源の電圧が所定値を下回ったことを検知すると動作し、発電機Gの始動信号を出す役目を担います。
ということに合致しているので、この組み合わせは正しいものとなります。

選択肢4. 解答選択肢の画像

この選択肢は不正解です。

通常発電機Gを動作させる非常用発電装置の始動・投入制御に直接関連して使われることが多いのは27なので、これは、違います。

まとめ

この問題を解くにあたり必要な注意事項を以下のようにまとめました。

図記号⑦の部分に設置されるのは、非常用予備発電装置(G)です。この装置は、商用電源が停電した場合などの非常時に電力を供給するための設備です。

 

ちなみに該当する図記号と制御器具番号の組合せは以下のようになるのが一般的です。

 

制御器具番号:このような非常用発電装置の制御には、27(不足電圧継電器)や59(過電圧継電器)、64(地絡過電圧継電器)などが用いられます。

しかし、この問題では「⑦で示す部分に設置する機器の図記号と制御器具番号の組合せ」が問われています。制御器具番号の中で非常用発電装置の始動・投入制御に直接関連して使われることが多いのは:

27(不足電圧リレー)です。:商用電源の電圧低下を検出して非常用発電機を起動させるきっかけに使われます。

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02

この問題では、高圧受電設備の保護装置の役割と継電器の記号に関する知識が求められています。継電器(リレー)は、異常な電圧や電流が発生した際に、適切な動作をすることで設備を保護します。各選択肢の記号と番号が示す継電器の種類を正しく理解し、適切なものを選択することがポイントです。

選択肢1. 解答選択肢の画像

この記号は**地絡過電圧継電器(Ground Overvoltage Relay:64)**を示します。地絡過電圧継電器は、電力システムの接地系統における異常電圧を検出し、適切な動作を行うものですが、本図における用途とは異なります。
この選択肢は不正解です。

 

選択肢2. 解答選択肢の画像

この記号は**不足電圧継電器(Undervoltage Relay:27)**を示します。不足電圧継電器は、電圧低下を検出し、系統の安定を保つために動作するものですが、図で示された機器の目的とは異なります。
この選択肢は不正解です。

選択肢3. 解答選択肢の画像

この記号は**不足電圧継電器(27)**を示しており、電圧低下時にシステムを保護するために動作します。図に示された設備の保護機能として適切に機能するため、この選択肢は正解です。

選択肢4. 解答選択肢の画像

この記号は**過電圧継電器(Overvoltage Relay:59)**を示します。過電圧継電器は、電圧が異常に上昇した際に動作する保護装置ですが、図の用途とは異なります。
この選択肢は不正解です。

まとめ

この問題では、継電器の種類とその用途に関する知識が求められました。特に、**不足電圧継電器(27)**が適切な選択となり、図の設備の保護機能と一致します。保護リレーの種類と役割を正しく理解することは、高圧受電設備の安全運用において非常に重要です。

参考になった数13

03

⑦で示す部分に設置する機器は、不足電圧継電器(UVR, Undervoltage Relays)です。UVRは電圧が低下したときに働く継電器です。ここでは、主電路の電圧の低下を監視して、停電などのときに、非常電灯と非常動力の電源を主電路から非常用予備発電装置に切り替えるために設置されています。


図記号のUは電圧を表します。不等号は過大な信号または過小な信号のどちらに反応するのかを示します。接地の記号はそれが地絡を検知するものであることを示します。下の番号は制御器具番号と呼ばれるもので、制御装置の機器毎に異なる番号が割り当てられています。27は不足電圧継電器、59は過電圧継電器、64は地絡過電圧継電器です。

選択肢1. 解答選択肢の画像

誤った選択肢です。この記号は地絡過電圧継電器です。地絡が生じたときに、電圧が過大であることに反応して、開閉器に制御信号を送る継電器です。

選択肢2. 解答選択肢の画像

誤った選択肢です。下の番号と不等号の向きは不足電圧継電器を示していますが、接地の記号は地絡の検知機能を示し、矛盾があります。

選択肢3. 解答選択肢の画像

正しい選択肢です。

選択肢4. 解答選択肢の画像

誤った選択肢です。この記号は過電圧継電器です。電圧が過大であることに反応して、開閉器等に制御信号を送る継電器です。

まとめ

結線図から⑦の機器の機能を読み取り、この機能と矛盾のない記号を選びます。

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