1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問84 ((旧)平成25年〜27年度 問84)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問84((旧)平成25年〜27年度 問84) (訂正依頼・報告はこちら)

道路工事の際に埋設物の損傷等の公衆災害防止のために施工者が行う措置に関する次の記述のうち、建設工事公衆災害防止対策要綱上、誤っているものはどれか。
  • 工事中埋設物が露出した場合は常に点検等を行い、埋設物が露出時にすでに破損していた場合は、直ちに起業者及びその埋設物管理者に連絡し修理等の措置を求める。
  • 道路上において、杭、矢板等を打設する場合には、埋設物の位置まで機械のみで掘削し速やかに埋設物を露出させ、埋設物を確認する。
  • 施工に先立ち、埋設物管理者等が保管する台帳に基づいて試掘を行い、その埋設物の種類等を目視により確認し、その位置を道路管理者及び埋設物管理者に報告する。
  • 埋設物に近接して掘削を行う場合は、周囲の地盤のゆるみ、沈下等に十分注意しながら、必要に応じて、埋設物管理者とあらかじめ協議し、埋設物の保安に必要な措置を講ずる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 工事中埋設物が露出した場合は常に点検等を行い、埋設物が露出時にすでに破損していた場合は、直ちに起業者及びその埋設物管理者に連絡し修理等の措置を求めます。
よって、1は正しいです。

2 . 道路上において、杭、矢板等を打設する場合には、埋設物が存在すると予見される位置の深さ2m程度まで掘削し、埋設物が発見された際は布掘りやつぼ掘りによって埋設物を露出させます。
よって、2は誤っています。

3 . 施工に先立ち、埋設物管理者等が保管する台帳に基づいて試掘を行い、その埋設物の種類等を目視により確認し、その位置を道路管理者及び埋設物管理者に報告します。
よって、3は正しいです。

4 . 埋設物に近接して掘削を行う場合は、周囲の地盤のゆるみ、沈下等に十分注意しながら、必要に応じて、埋設物管理者とあらかじめ協議し、埋設物の保安に必要な措置を行ないます。
よって、4は正しいです。

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02

正解は 2 です。
埋設物の位置までの機械掘削は埋設物の破損が懸念されてしまいます。

その他の選択肢は下記の通りです。

1 埋設物が露出した場合は常に点検等を行い,埋設物が露出時にすでに破損していた場合は,直ちに企業者及びその埋設物管理者に連絡し修理等の措置を求める。は適当です。

3 埋設物管理者等が保管する台帳に基づいて試掘を行い,その埋設物の種類等を目視により確認し,その位置を道路管理者及び埋設物管理者に報告する。は適当です。

4 埋設物に近接して掘削を行う場合は,周囲の地盤のゆるみ,沈下等に十分注意しながら,必要に応じて,埋設物管理者とあらかじめ協議し,埋設物の保安に必要な措置を講ずる。は適当です。

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03

道路工事などで埋設物(ガス管、水道管、電線管など)を確認する際、機械だけで掘削してしまうと、埋設物が破損する危険が非常に高くなるため、危険防止の観点から「手掘り」が基本とされています。

理由1:破損防止
機械掘削は力が強く、深さや位置の微調整が難しいため、埋設物を傷つけたり破断するリスクがあります。

理由2:安全確保
埋設物が破損すると、ガスや電気、水道の漏出による事故や火災、感電など公衆災害につながる可能性があります。

理由3:法令・要綱の規定
「建設工事公衆災害防止対策要綱」では、埋設物確認は目視できる範囲で手掘りを行うことが原則と定められています。

要するに、埋設物を安全かつ確実に確認するためには、機械だけに頼らず、手掘りで慎重に作業する必要があります。

選択肢1. 工事中埋設物が露出した場合は常に点検等を行い、埋設物が露出時にすでに破損していた場合は、直ちに起業者及びその埋設物管理者に連絡し修理等の措置を求める。

正しい。

露出した埋設物の確認・報告は必須です。

選択肢2. 道路上において、杭、矢板等を打設する場合には、埋設物の位置まで機械のみで掘削し速やかに埋設物を露出させ、埋設物を確認する。

誤り。

埋設物付近では原則手掘りで掘削し、機械掘削で直接露出させるのは危険で禁止されています。

選択肢3. 施工に先立ち、埋設物管理者等が保管する台帳に基づいて試掘を行い、その埋設物の種類等を目視により確認し、その位置を道路管理者及び埋設物管理者に報告する。

正しい。

事前確認と報告は必須です。

選択肢4. 埋設物に近接して掘削を行う場合は、周囲の地盤のゆるみ、沈下等に十分注意しながら、必要に応じて、埋設物管理者とあらかじめ協議し、埋設物の保安に必要な措置を講ずる。

正しい。

近接掘削時の保安措置も要綱に明記が必要です。

まとめ

埋設物が露出した場合は常に点検を行い、破損があれば直ちに管理者に連絡して修理等の措置を講じます。

埋設物を確認する際は、手掘りを基本とし、機械だけで掘削して露出させてはいけません

施工前には台帳をもとに試掘を行い、埋設物の種類や位置を目視で確認し、関係者に報告します。

埋設物付近で掘削する場合は、地盤のゆるみや沈下に注意し、必要に応じて管理者と協議して安全措置を行います。

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