1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問88 ((旧)平成25年〜27年度 問88)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問88((旧)平成25年〜27年度 問88) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの品質管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • コンクリートの強度試験は、硬化コンクリートの品質を確かめるために必要であるが、結果が出るのに長時間を要するため、品質管理に用いるのは一般的に不向きである。
  • フレッシュコンクリートの品質管理は、打込み時に行うのがよいが、荷卸しから打込み終了までの品質変化が把握できている場合には、荷卸し地点で確認してもよい。
  • スランプは、試験値のみならず、スランプコーン引抜き後に振動を与えるなどして変形したコンクリートの形状に着目することで、品質の変化が明確になる場合がある。
  • フレッシュコンクリートのワーカビリティーの良否の判定は、配合計画書(配合表)によって行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.コンクリートの強度試験は、硬化コンクリートの品質を確かめるために必要ですが、結果が出るのに長時間を要するため、品質管理に用いるのは一般的に不向きです。
よって、1は正しいです。

2 . フレッシュコンクリートの品質管理は、打込み時に行うのがよいですが、荷卸しから打込み終了までの品質変化が把握できている場合には、荷卸し地点で確認してもよいです。
よって、2は正しいです。

3 . スランプは、試験値のみならず、スランプコーン引抜き後に振動を与えるなどして変形したコンクリートの形状に着目することで、品質の変化が明確になる場合があります。
よって、3は正しいです。

4 . フレッシュコンクリートのワーカビリティーの良否の判定は、スランプ試験によって行います。
よって、4は誤っています。

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02

正解は 4 です。
フレッシュコンクリートのワーカビリティーの良否の判定は,スランプ試験によって測定されるものです。

その他の選択肢は下記の通りです。

1 コンクリートの強度試験は,硬化コンクリートの品質を確かめるために必要であるが,結果が出るのに長時間を要するため,品質管理に用いるのは一般的に不向きである。は適当です。

2 フレッシュコンクリートの品質管理は,打込み時に行うのがよいが,荷卸しから打込み終了までの品質変化が把握できている場合には,荷卸し地点で確認してもよい。は適当です。

3 スランプは,試験値のみならず,スランプコーン引抜き後に振動を与えるなどして変形したコンクリートの形状に着目することで,品質の変化が明確になる場合がある。は適当です。

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03

コンクリートの品質管理では、フレッシュコンクリート(打ち込み前の状態)と硬化コンクリート(打ち込んで固まった後の状態)それぞれについて、適切に管理することが重要です。

選択肢1. コンクリートの強度試験は、硬化コンクリートの品質を確かめるために必要であるが、結果が出るのに長時間を要するため、品質管理に用いるのは一般的に不向きである。

強度試験は硬化後の品質確認が目的です。

結果が出るまで時間がかかるため、フレッシュコンクリートの打込み時点での管理には直接は不向きです。

→ 記述は妥当です。

選択肢2. フレッシュコンクリートの品質管理は、打込み時に行うのがよいが、荷卸しから打込み終了までの品質変化が把握できている場合には、荷卸し地点で確認してもよい。

打込み時に行うのが基本ですが、荷卸しから打込み終了までの品質変化が分かっていれば、荷卸し地点での確認でも可。

→ 記述は妥当です。

選択肢3. スランプは、試験値のみならず、スランプコーン引抜き後に振動を与えるなどして変形したコンクリートの形状に着目することで、品質の変化が明確になる場合がある。

スランプ試験では試験値だけでなく、変形の様子や振動後の形状も品質変化の目安になります。

→ 記述は妥当です。

選択肢4. フレッシュコンクリートのワーカビリティーの良否の判定は、配合計画書(配合表)によって行う。

ワーカビリティ(扱いやすさ)はスランプ試験や打込みの状況などの試験・観察で判断します。

配合計画書(配合表)は設計上の目安であり、実際の良否判定には用いません

→ 記述は誤りです。

まとめ

フレッシュコンクリートの扱いやすさ(ワーカビリティー)は、配合表だけでは判定できません。実際にはスランプ試験や現場での観察によって判断する必要があります。

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