1級土木施工管理技術の過去問
平成26年度
(旧)平成25年〜27年度 問20

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問題

1級土木施工管理技術検定学科試験 平成26年度 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート構造物の補強工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 上面増厚工法での鋼繊維補強コンクリートを打ち継ぐ場合、原則として既設コンクリート表面は湿潤状態とするのが望ましい。
  • 連続繊維シート工法での含浸接着樹脂は、シート繊維に含浸させ硬化させて各々の繊維を一体化しシート全体が均一に外力を受けるようにする。
  • 連続繊維シート工法の下地処理工は、コンクリート面の劣化層を取り除き、シートの接着・密着性を確保するため不陸や突起は取り除き平坦にする。
  • 上面増厚工法の増厚コンクリートの最小厚は、粗骨材の最大寸法、施工精度、乾燥収縮の影響などを考慮して決める。

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この過去問の解説 (2件)

01

1.誤りです。上面増厚(ましあつ)工法はコンクリート床板等の補修で用いられ、既設のコンクリートを切削した後に、鋼繊維補強コンクリートを打ち継ぐ工法です。新旧コンクリートを打ち継ぐ場合、湿潤を保つ施工方法がありますが、エポキシ樹脂接着剤を使用するため当該後方では不要です。

2.設問のとおりです。曲げ耐力の向上と変形性能の向上が主な対策効果となります。また延命化、ひび割れの抑制も効果があります。

3.設問のとおりです。不陸を残しておくと空隙が発生して、シートとコンクリート面の密着が悪くなります。

4.設問のとおりです。増厚工法は、通称、オーバーレイ工法とも言われます。最少施工厚はこのほか経済性も考慮しながら、検討します。

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02

1.適当ではありません。

 コンクリート補強工法における「上面増厚工法」は、現況コンクリートを

 切削、研磨後に鋼繊維補強コンクリートを打ち継ぐ工法で接着剤を

 使用します。

 ということは既設コンクリート表面は湿潤状態ではなく

 「乾いた」状態にしておくことが望ましいです。

2.適当です。

 コンクリート補強工法における「連続繊維シート工法」で使用する

 含浸接着樹脂は本文のように使用します。

 これにより鋼板補強と同等以上の補強効果を発揮します。

3.適当です。

 「連続繊維シート工法」における下地処理の注意事項について述べています。

4.適当です。

 「上面増厚工法」における増厚コンクリートの最小厚の算定に関して

 述べています。 

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